2018/12/07 のログ
ご案内:「セレネルの海/小さな洞穴」にリュシーさんが現れました。
リュシー > (深更の夜、静まり返った白い砂浜に、ぼんやりと伸びる青白い光の帯。
光の出どころは浜辺に面してぽかりと口をあけた、小さな洞穴の中。
吹きさらしよりはいくらかマシ、という程度の気温ながら、湿気のせいでこの季節、
まあまあ快適、と言えなくもない洞穴の内部に、びっしりと生えたヒカリゴケらしきものの光だった。

ところどころ、ごつごつした岩が剥き出しになっているそんな場所で、
岩のひとつを机代わりに書物を広げていた己だが―――――いまはぐったりと、
広げたままの本の上に突っ伏してしまっている。
眠るなら断然、あたたかいベッドの中が良い、と思うのだが―――――)

……… おな、か、すいた ………。

(勉強をすこしすると、とんでもなく空腹に襲われるという燃費の悪さ。
こんなことなら普通の人間の時に、もっと頭を鍛えておくべきだった、なんて、
いまさらどうにもならない考えが、頭のなかをぐるぐると巡っている。)

リュシー > ……今度から、なにかお菓子でも持ちこんでやるかなぁ。

(非常時により切実なのはもうひとつの空腹のほう、ではあるけれども、
そちらの「空腹」が少しでもなだめられれば、
あたたかい部屋へ帰り着くまで、誤魔化すぐらい可能かもしれない。

とはいえ、問題は今夜、であるが―――――。
気だるげに頭をわずかに持ちあげて、周囲の様子をひとわたり眺め)

……凍え死ぬ、ってほどじゃないかな……うん。

(まあ良いか、なんて、気楽に頷いてまた、ぱたりと伏せる。
この状態で覚えたてのあれやこれやを使おうとしたら、さらに惨事を招きかねない。
とりあえずちょっとだけ寝よう、と目を閉じて―――すぐに、呑気な寝息を立てはじめた、とか。)

ご案内:「セレネルの海/小さな洞穴」からリュシーさんが去りました。