2018/09/01 のログ
ご案内:「セレネルの海」にリュシーさんが現れました。
リュシー > (通り雨だと思っていたが、どうやら間違っていたようだ。

海辺をひとり、ぼんやり散策している途中、偶然見つけた天然の洞穴。
ヒカリゴケの類でも繁殖しているのか、蒼白く輝く壁面に興味をひかれ、
ついつい奥に入りこんで見入っていたのが、最初の失敗だった。
存外深い洞穴であったと気づいて、迷子になる前に、と引き返したのは良かったが、
いつの間にやら外は雨―――それも、すこしばかり外に出るのが躊躇われるような雨量であり。
仕方なく、入り口近くの岩場へ浅く腰掛け、己の膝の上へ頬杖をついて、
雨が止むのを待とうと―――――してから、そろそろ半時ほどか。)

………コレ、まさかひと晩じゅう降ったりするかなぁ。

(既にサイズの合っていない靴はかたわらに脱ぎ揃えているし、
ワンピースの裾も湿っぽい。
だからあまりにも止まないようなら、裸足で靴を持って走って帰る、
という選択肢も、考慮に入れてはいるのだけれど。
やはり、できることならあんまり濡れたくはない、というのが本音である。)

リュシー > (しばらく闇色の空を眺めていたけれど、だんだん瞼が重くなってくる。
すこしだけ、と思って目を閉じると、程なくして小さな寝息を立てはじめた。

雨はまだ止む気配はなく、降りこめられた格好の娘が目覚めるのは、
深夜か、それとも朝になってからか―――――。)

ご案内:「セレネルの海」からリュシーさんが去りました。