2018/04/15 のログ
ご案内:「セレネルの海 砂浜」にシシィさんが現れました。
■シシィ > さくりと白い砂地を踏む。普段の足音とは違うその音はいつもと違う風情で耳を楽しませてくれる。
点々と残る足跡は、波にさらわれその形を失くしてゆくが、それでも少しの間はその形を残していた。
サンダルの靴底の砂がさらさらと崩れてゆくのを楽しみながら、波打ち際、白い砂の色と濡れて色の変わった部分の境を進んでいた。
特に目的があるわけではない、単なる散策。
緩く結った銀の髪が潮風に嬲られてふわりと揺れ、長いスカートの裳裾を膨らませて、また波と共に海原へと還ってゆく。
時折足元がおぼつかなくなるほどに風が強くなる瞬間もあるが、その気まぐれさは潮騒の音も相まって何故だか楽しくも感じられた。
■シシィ > 風の音、波の音、その合間に聞こえる海鳥の声。
街中のような喧騒はなく、ただ少し荒っぽい自然の音と世界が広がっている。
視線を浜辺から海原へとむければ遠景に大型船の行き交う影が朧にも見える。
もう少し暑くなればここも人が増えるのだろうな、と茫洋と思考を巡らせつつ、散策の足は止まらない。
さらさらと足元を流れてゆく波のなか、足元の砂が崩れて融ける刺激にくすぐったそうにただ唇を歪めた。
■シシィ > 「気持ちいい──」
のんびりと、素直な気持ちを吐き出してうん、と背伸びを一つ繰りだした。
振り返ると自分の歩いてきた足跡がおぼろげに残っているのに目を細めて。
あともう少しだけ、この散策を続けることに決めると歩き出す。
潮騒を供にしたような気分はなかなかに心地よいものだと独り言ちながら───
ご案内:「セレネルの海 砂浜」からシシィさんが去りました。