2018/03/10 のログ
ご案内:「セレネルの海 砂浜」にフラニエータさんが現れました。
■フラニエータ > 先程いつもの酒場に行ったのだが、生憎満席。仕方なく女はここへと足を運んでいた。
今日も聞こえるちゃぽん、どぶん、どぼん。女が海に石を投げる音だ。
別に海が憎い訳ではない。そういう日もあるにはあるが、稀な筈である。
実はもう既に、右手でおよそ30、左手でおよそ30、計60を超える石が黒い水面に吸い込まれていた。
ここで小休止。女は大きく息を吸い、空を見上げ、そして息を吐く。
■フラニエータ > 今度は女は両手の手首をぶらぶらと振りながら、首を捻り、何度か回す。どうやらストレッチの様子。
その動きが止まれば、今度はゆっくりと頭を背側に下ろして行く。それに伴い、ピンと伸ばされた左脚が地面を離れ前へと伸びていく。
右脚一本で立っている女。左脚はそのまま上っていき、その爪先が天を指す。女の後頭は己の尻へ付かんばかりの位置にあった。
流れるように両手を地に着き、くるりと後転。一直線のままを保ち続ける両足が大きな円を描く。
そしてゆっくりと直立の姿勢に戻る。
「…ふぅ…結構辛くなってきたわ…2~3年前は簡単だったのに…」
素直に歳をとったと言えないらしい。
■フラニエータ > 「そろそろ席、空いたかしら…」
街の方角を眺めながら手を汚した砂をぱんぱんと払い、スカートを整える女。
ちなみにその酒場、今日は貸切で閉店まで席が空かない。女はその事を知らなかった。
数分後、女は再びこの場所へ戻り、同じ行動を繰り返す事になる。
その時に投げられる石には、海への八つ当たりが過分に含まれているだろう。
ご案内:「セレネルの海 砂浜」からフラニエータさんが去りました。