2018/01/21 のログ
ご案内:「セレネルの海」にサナさんが現れました。
■サナ > ちらちらと雪が降る夜
明日は大降りになると、酒を飲む冒険者達が陽気に笑っていた、その傍を通り過ぎて。
地面に薄ら、綿埃のように積もった白い絨毯を
点々と足跡残して海へと歩く。
砂浜に辿り着けば、雪の上よりも足先が容易に沈み込む。
不慣れに縺れさせながら波打ち際迄歩き、立ち止まる
唇から白い吐息を靡かせ乍ら、黒く染まる海を見遣り。
緩々と平行にするようその路を歩き
■サナ > 遮る物の無い海風は時折突風のように強まり、
ぶわりと裾が浮き上がっても、端を抑えることも無く。
赤く染まった指先にはあと息を吹きかける。
「………さむい。」
海側の頬が凍ってしまうように思えて、小さく言葉を吐き零す。
あの冒険者達が話していたことは、ほんとうかもしれない。
雪が多く降る時は何時も、空気から凍るようになる。
辿り着いたばかりの海から離れるようには足は動かず、緩々、海岸沿いに相変わらず歩み。
ご案内:「セレネルの海」からサナさんが去りました。