2017/10/08 のログ
ご案内:「セレネルの海」にリュシーさんが現れました。
リュシー > (こうして自然の海を訪れなくても、水遊びを楽しめる場ができたとも聞く。
けれど、―――もう、開き直りつつあるとはいえ、もとは男性であった身として、
どうしても思い切れない一線、というものがあって。

昼下がり、陽射しは夏に比べれば、随分とやわらかく砂浜を煌めかせる。
どこからか流れ着いたと思しき倒木の上へちょこんと腰掛けて、
ぼんやりと午後の陽光に照らされた水面を眺めつつ)

―――― さすがに、さぁ……あの、みず…ぎ、とか、いうやつ……?
あれ着て、ぱしゃぱしゃ、きゃああ、ってのは……できない、よねぇ……。

(傍目にはなんの違和感もなくても、己のなかで違和感があり過ぎる。
連れの一人でもあれば別かもしれないが―――それはそれで。
己を知っている人に、水着姿を見られる、ということに対する心理的抵抗は、
きっとその辺の娘さんたちより、己のほうがよほど強いと思う。
溜め息を吐いて、靴先で足もとの砂を軽く蹴り)

ご案内:「セレネルの海」にリュシーさんが現れました。
リュシー > (―――――ほんの一瞬、意識の喪失。

ぼんやりしすぎて、眠りそうになっていたのだろうか。
ふるん、と頭を振って瞬きを幾度か、たっぷりしたスカートに覆われた腿の辺りを、
意味もなくぱんぱんと叩いて、ひとつ息を吐き)

………のどか過ぎるのも、考えものだなぁ。

(今までサボりにサボっていたぶん、考えなければならないことも、
しなければならないことも、いっぱいある筈なのだが。
根気が続いたためしのない身としては、少しずつ、ひとつずつ、
―――そんなやりかたをするのも、時に億劫になってしまう有り様。

ぶらり、ぶらり、投げ出した両足を意味もなく遊ばせて、
ほんの少し、思案。
―――ちょっとだけ、水に素足で触れてみようかな、なんて、
結局はどうでも良いどころか、やらないほうが良いことを思いつき)

リュシー > (空の色が変わる、海の色も変わる。
あかく彩られた景色を前に、なぜだかほんの少し、背筋がぞくりと。

立ちあがり、きびすを返して向かう先は、賑やかな人の行き交う界隈。
そしてその中にひっそりと確保した、塒、と呼べる場所であった、とか―――。)

ご案内:「セレネルの海」からリュシーさんが去りました。