2017/10/04 のログ
ご案内:「セレネルの海」にチルユキさんが現れました。
■チルユキ > 打ち寄せる波をぱしゃりと踏んで海岸線を歩む。
冷たさを増す潮風と裏腹に海の中は日中の名残か未だ生ぬるさが残る。
人の血潮の温度とも、人の肌理の温度とも似て。
飢えるのか、乾くのか、曖昧に感覚が揺れる。
水平線に橙の線を引いていた名残が沈み、ひたりと夜の闇に包まれる。遠くの灯台の明かりが鈍く反射して時折届く
■チルユキ > 「お腹空いた、」
ぽつりと零れる吐息は白く染まらない。
其処までは、冬程の寒さは無いと知れる、けれど。
夜目の効く視線を落とす。水面に黒い影が滲む中、赤く底光りする双眸が揺れ動く。掻き乱すように軽く蹴り上げると、弧を描いた飛沫が生き物のようにうねって跳ねた。
■チルユキ > ゆっくりとその場を立ち去って行き、
ご案内:「セレネルの海」からチルユキさんが去りました。