2017/08/26 のログ
ご案内:「セレネルの海 海岸」にチェシャ=ベルベットさんが現れました。
ご案内:「セレネルの海 海岸」にティエンファさんが現れました。
チェシャ=ベルベット > 夏も終わりかけのセレネルの海。
夏の日差しが燦々と照りつける白い砂浜と青い海。
穴場のスポットなのか人がおもったよりも少ないそこに
ティエンファを誘ったチェシャは水着姿で立っていた。
今はミレーの特徴の猫耳も尻尾も隠す必要がなく素のままの姿である。

とはいえ海、初めてきたわけではないが……
寄せては返す潮騒は猫的にちょっと苦手である。
いや水が全般的に苦手なのであるが……。
とりあえず日焼けだけは絶対しないようにといそいそと日焼け止めをがっちり塗り始めた。

「ティエって海はいったことあるんだっけ? 泳げるの?」

横にいるであろうティエンファを見つつちょっと心配そうに尻尾を揺らし。

ティエンファ > 光を打ち当ててくるようなまっすぐな太陽の光、いっそ黒々として見えるほど青い夏の空。
日焼けも気にせずに海に身体を向けてぐうっと伸びをする身体は、強い日光で筋肉の凹凸がくっきりと。
その肌に刻まれた刺青が鮮やかで…いや、鮮やか過ぎたのも、チェシャがわざわざ穴場に連れてきた理由かもしれない。

「うん? ああ、旅の途中で何度か船には乗ったし、それに、山育ちでも川で水連はしてきたしな
 …チェシャは猫だからなー あんまり深い所にはいかないでおくか?」

振り返って、日焼け止めを塗る姿を眺めてちょっと笑う。
普段は隠している尻尾や耳を日の元にさらしている姿を見れば、なんとなく新鮮に思えて。
日焼け止め、塗ってやろうか、なんて笑って返して近づき、チェシャの頭を撫でるのだ。

チェシャ=ベルベット > 夏の日差しにくっきりと映るティエンファの鍛えられた体を眺めてちょっぴりドキドキする。
何も初めてみたわけではないし刺青だって気にしないのだが
こうして水辺で堂々とさらされる肢体は一層かっこよく見えたりするものだ。

「そうなんだ。ティエの水連ってなんかきっと、水に足だけで浮かんだり
 木の杭を飛び移ってアチョーってやるやつだったりしそう。

 ね、猫を馬鹿にするなよ!深いところだって潜れる!」

フン、とちょっと意地になって言い張るがそれが強がりであるのはピンと立った尻尾でまるわかり。
日焼け止めをぬってくれるとなれば、背中をお願いと相手に背を向けて。
頭を撫でられると心地よさそうに目を細めた。

「……もしもだけどさ、もしもだけど、僕が溺れたら
 ティエ、助けてくれる?」

まぁもしもの話だし万が一にもそんなことにはならないんだけど!
と念を押しながらちょっと不安そうに相手を見る。

ティエンファ > 「チェシャも強いのに、俺の身体とは全然違うよなァ…女みたいに細くて滑らかだ
 なんか、改めてこうやってみると、不思議だぜ …良いと思うけどな、俺は」

撫でた手を放し、日焼け止めを取ってチェシャの背に塗り込む。
自分の手が薬を塗りこんだ白いチェシャの肌が白く滑らかで、少しだけ胸がうずいたけど、
今日は健全なデート、と内心でこらえる。

「って、おいおい、それは武芸者じゃなくって仙人の修行か何かじゃないか
 でも、木の杭の上で演舞する修業はやったな …無理すんなって、尻尾立ってるぞ?」

強がって声を上げるチェシャに笑い、日焼け止めがついてない手で、ぴんと立った尻尾を根元から撫で上げた。
そして、珍しく見せる気弱な表情と問いかけに目を瞬かせ、すぐに噴き出す。
その笑いに、チェシャが不機嫌になる前にその手を取って、軽く額にキスをした。

「溺れないように、こうやって手を握ってるさ だから、安心して遊ぼうぜ?
 何なら、今日は泳ぎを教える日にしても良い! …せっかく海まで来たんだ、一泊ぐらいはしていきたいしな」

そう言ってちょっと笑う。 初めて会った時のように照れる様子はないけれど、
その分、チェシャを受け止める度量が育ってきているようで。

チェシャ=ベルベット > 自分の体と相手の体を見比べればその差は歴然で。
武芸者として鍛え抜かれたティエンファと男娼として育ったチェシャ。
その体の目的も方向性もまったく真逆なのだから仕方ない。

「……余計な筋肉つけると嫌がる客もいるからね。
 んん、でもティエに褒められるとこの体で良かったなって思う。
 僕もティエの体、大好きだけどさ」

日焼け止めを背に塗り込まれれば少しくすぐったそうに身を捩って笑う。
仙人と武芸者の違いがあまりわからない様子で首を傾げ、違うの? と言ってみたりする。
尻尾をなで上げられ、額に軽くキスをされれば恥ずかしそうに相手を見つめ
握った手をこちらも強く握り返した。

「絶対離しちゃ駄目だからね? うん、安心して遊ぶ……。
 って子供扱いみたいの止めてよ!
 ティエが僕に泳ぎを教えたいって言うなら、ちゃんと教わらないでもない、けど」

相変わらず素直ではない物言いで相手に了承する。
いつまでもこうして砂浜に突っ立っているわけにもいかず、
きちんと日焼け止めが塗られればさっそくとティエンファの手を引いて
波打ち際まで歩いて行く。
水際までくれば、ちょっと足先を付けてその水の冷たさに全身をぷるるっと震わせた。

ティエンファ > 「チェシャを抱くのに文句を言う贅沢な客もいるのか?
 …チェシャの身体は細いから、もっと美味い物食わせたくなるよ
 へへ、あんがと 戦ってる時以外で、この身体で良かったと思う瞬間だよ」

チェシャにそう言って貰えるのは、と笑って返し、くすぐったそうにするチェシャの脇を両手でくすぐり。
首を傾げる様子には、全然違うよ、と肩をすくめて返しつつも、
手を握られれば柔らかく微笑み、頷いた。

「はいはい、握っておくよ …はは、子供扱いバレたか!
 チェシャが俺に習っても良いと思うなら、俺は喜んで教えるぜ
 俺の知らない所で、チェシャがおぼれたりしないようにと…
 …あとは、手をつなぐ口実にもなるし」

最後の言葉は悪戯っぽく、しかし、その前の言葉は真剣に。
そして、手を引かれれば波打ち際を歩き、身を震わせるチェシャを通り過ぎ、今度はこっちが手を引いて、
ほらほら、と声をかけながら進めば、腰の高さで波が打つくらいの深い場所。
波が来るたびに、爪先が浮いてふわふわする感覚をチェシャは感じるだろう。
その様子を楽しそうに眺めつつ、もうちょっと深く前行ってみるか?とからかうように目を細める。

チェシャ=ベルベット > 「そりゃいるよ。客だからいろいろ注文付けてくるやつ。
 って今はティエがいるから今の話なし。他の男の話出されたらつまんないよね」

ごまかすように相手の体を撫でて、その筋肉の凸凹感を手のひらで味わう。
と、脇をくすぐられればちょっと!と文句を言いながらもくすぐったさに笑い。

「やっぱり子供扱いかよ!もう!
 手なんか、言われればいくらでも握ってやるのに……」

ちょっと照れたように頬を染め、握った手の指を絡ませる。
俗に言う恋人繋ぎというやつだ。
波打ち際で躊躇していた自分を追い越してどんどんと海の中へ進んでいくティエンファに不安そうな顔を見せる。
が、一度海に入って濡れてしまえば、意を決してざぷりと海水の中へと歩いていく。
ふわふわと波間に体が持っていかれそうな感覚に慌ててティエンファの両手を強く掴む。

「ティエっ!ティエっ!まって、待って!波、高すぎ!
 わー!尻尾になんかかすった!つま先にもなんかきてる!
 魚に食われる!やだー!クラゲに刺されて溺れるー!」

ぎゃいぎゃいとはしゃいでいるのか喚いているのかわからないくらい叫び、
ぶるぶると半泣きになりながら震えている。
尻尾もつま先も別に魚に食われているわけではないし、クラゲは幸いこの海には少ないようだし
ただの勘違いだろうに大げさに騒いでいる。

「てぃえぇ……ちょっとまってぇ……おみずこわいよぅ」

ティエンファ > 「客、ね …へへ、別にー?
 ほら、こうやって注文じゃなく手を握ってくれるのは、今のチェシャだから」

少しだけ唇を尖らせる子供っぽい表情から、すぐにうれしそうに笑って、指を絡めたチェシャの手を握る。
照れて声を上げるチェシャに笑いながらその手を引く、そんな様子はまるで初心な子供の様だった。

不安そうに声を上げる少年の手を両手で握って、浮かぶ身体を繋ぐようにして、腰から、胸の辺りの深さまで。

「だーいじょうぶ大丈夫、普段から食ってる魚に、今更食われることなんてあるかィ!
 クラゲもこの時期はもう減っていてるよ、ほら、そんな暴れないで、体の力を抜いてみな」

とん、とんと自分も波に合わせて海底を蹴って跳ねるように立ち泳ぎ。
チェシャの両手をしっかり握ったまま、チェシャの手を引くように後ろにゆっくり跳ねる。

「俺が手を握ってるんだ、大丈夫だよ ほら、波が来たらちょっと息を止めて、
 波が顔を通り過ぎたら、息を吸えばいい 身を任せろよ
 …ほら、ベッドで俺に抱かれてる時みたいに、さ」

ちょっと慣れないそういう方面の冗談を言えば、言った後で恥ずかしそうに視線をさまよわせつつ。

チェシャ=ベルベット > ティエンファに導かれるままどんどんと海の深いところへ歩き出す。
叫んでいたのは最初の間だけで、ティエンファに声をかけられて
しっかりと両手を握られればそのうちおとなしくなり始める。

「わ、わかんないよ?! 普段食ってるやつよりもっと大きな魚が出てきて
 食べられちゃうかもしれないじゃん!さ、鮫とか出るかもしれないし……」

だが、あれやこれやまだ口が減らない。
浅瀬からどんどんと深いところへ泳ぎだすティエンファを不安そうに眺め
だが、ティエンファに抱かれているように身を任せろと声をかけられると
少しだけいつもの調子を取り戻したのか不安げな様子がおさまっていく。

「……ん、……っちゅーしてくれたら、いつも通りできるかも……」

などとこんな時に何を言っているんだかというようなことまで言い出す。
やがてつま先立ちになる辺りまで海中に進めば、するするとティエンファの両腕を伝って
相手の肩に腕を回し、密着する。

「ほ、ほらっ僕だってちゃんと泳げるし……
 ティエに抱かれてればなんだって出来るもん……!」

泳いでいるというより、ティエンファにすがりついて浮いているだけというのが正解だが。

ティエンファ > 「その時は俺も一緒さ 二人で居りゃあ、俺の拳とチェシャの爪で、でかい魚の腹割いて出てくるなんて楽勝だろ?
 むしろ、その時には豪勢な魚尽くしだ! 望むところってね」

減らない口には大きすぎる自信で返す。 それは、冗談でもあり、二人なら大丈夫、という信頼でもあった。
不安そうなチェシャの目を見つめながら、ちゃんと自分で制御できる深さを行く。
いつものように…いや、いつも以上に甘えるようなことを言ったチェシャに笑い、
首根っこにしがみつく身体を下から支えるようにして腕を伸ばす。

「俺に抱かれてれば、ね…一々チェシャは可愛いなあ!
 甘やかしたくなっちまうぜ、まったく…ほら、腕の力抜いてこっち向きな」

そういって声をかける少年は、浮いたチェシャ尚身体を逞しい両腕で支えて泳ぐ。
その言葉に従って腕の力を抜いたチェシャは、顔を向けたと同時に、その唇を奪われた。
少ししょっぱい味が口の中に広がり、太陽の熱で火照った体には少しひんやりとして感じる舌の味が伝わる。
息継ぎと同時に顔を離せば、気づく。 チェシャは少年に抱かれながら泳いでいた。

「ほら、な 緊張しなきゃあ泳ぐなんて簡単な事なのさ」

大丈夫って言っただろ? と片目をつぶって見せるのだ。

チェシャ=ベルベット > 「……ぷっ、くくく……! ティエったら……
 拳で魚がさばけるのぉ? まぁなんでもいいけど。
 うん、ティエと二人ならなんだってできそう……」

ティエンファの大きすぎる自信で返されたことでようやく緊張が解れて笑い出す。
鮫を素手で捕まえて両腕で掲げそうなティエンファを想像してまた忍び笑いを漏らした。

ティエンファに言われるまま、浮いた体を支えてもらいながら顔をティエンファの方に向ける。
と、近づいたと同時に唇へ相手のひんやりした唇が、舌が交わされる。
海の塩気のせいか少ししょっぱい味わいに、
ん……と顔をしかめてそれでもなお心地よさそうに相手の唇を吸った。
一瞬キスに意識を奪われたせいか、すっかり体の力は抜けて
ティエンファに抱かれながら波間を泳いでいる。

「僕、泳いでる……? や、やった……ティエ、僕泳げてるよ……!
 も、もちろんトーゼン泳げましたけど?! えへへ……」

嬉しそうに相手に笑いかけ、水面に浮かんだ尻尾でパシャパシャと水を叩く。
片目をつぶってみせるティエンファにこれまた大好きと言わんばかりにぎゅーっと相手を抱きしめて……
二人溺れない程度には力を加減してチュッチュッとティエンファの頬にキスをする。

ティエンファ > 「なんとかなるなる! 俺とチェシャだぜ?
 …ほら、やっと笑った 怖がってちゃ、簡単な事だってできなくなっちゃうからな」

何想像してるんだよ、とくすくす笑うチェシャをちらっと眺めて、つられるように笑った。
しょっぱくて冷たい舌の味わいを互いに交わし、顔を放してちろりと唇をなめれば、
喜んですぐにクールを取り繕うチェシャの身体を、ぎゅう、と強く抱きしめる。
少し沈むけれど、チェシャが抱きしめ返せば一緒にちょっとだけ潜って、

「ぷはっ! …な? 二人なら、大丈夫なのさ!
 まァ、一人で泳ぐには練習が必要かもしれないけど、ひとまず、怖くはないだろ?」

頬にキスを受ければ、耳の付け根、人間なら耳があるあたりをくすぐるように口づけた。
そこで、ふと気づく。 潮の流れで、砂浜からより人気の少ない岩場の方に近づいている事に。
慣れたと言ってもまだ泳げないチェシャが一緒だ、岩に当たって怪我でもしたら大変だと、
岩場に泳いで近寄り、二人の身体を岩の上に引き上げる。

「へぇ、此処はここで良い景色だな 砂浜と違って一面の海だ
 大海原を二人占めだな、チェシャ」

濡れた長い黒髪を掻き上げながら、岩場に腰を下ろしてチェシャに笑う。

チェシャ=ベルベット > 「もーう、ティエは後先考えなしなんだから……!
 うん、でもそういうところ、好きだよ」

何を想像していたかは結局言わずに笑いながら相手の頬に擦り寄る。
波間に沈み込んでしまえば一瞬ビックリして生きた心地がしなかったがすぐにまた浮上すればぶるると顔を振って

「わぷ、びっくりしたぁ! もう、耳の中に水が入っちゃったよ……。
 うん、ティエがちゃんと支えてくれるから怖くはないかな……もう平気かも」

くすぐるように耳の付け根に口付けられれば自身もまた同じようにティエンファの耳元を舐める。
と、ティエンファが岩場に気づいてそちらを目指すように泳げば自然とひっついている自分も一緒に泳いでいくことになる。
体を岩場に引き上げられれば、そこから見える海の風景にわぁ、と感嘆した。

「ほんとだ、ここからだと二人だけで海を見れるね。
 もともと人気が少なかったけどここならイチャイチャしてても恥ずかしくないね」

なんて、恥じらいなんかいつも放り出しているくせにそんなことを言う。
濡れたティエンファの髪を綺麗に整え直してやりながら彼の隣に座り
肩にもたれかかった。

「……ね、エッチする?」

にま、っと悪い笑みを浮かべながら上目遣いにそう尋ねた。
相手の濡れた髪を指に絡ませ、綺麗な黒髪しているよね、羨ましい、なんて言いながら。

ティエンファ > 「はは! 俺から勢いとやる気を抜いたら別人になっちまうよ!
 こんな俺を好きだなんて言う代わり紋は、あんまりいないと思うから、チェシャも変わり者って事で
 って、わぷっ …はは、そうやって水を嫌がるところは、猫のままだな」

耳元をざらりと舐める感覚にくすぐったそうに笑い、くっついて泳ぐチェシャに、カルガモの子供の様な印象を覚える。
風景を喜ぶ様子を隣で眺め、少し満足げに笑って、それから、

「チェシャは、人目のある酒場だって俺にキスしてくるだろ?
 ん、ありがと、髪が解けちまったな… 人に整えてもらうってのもたまには良いもんだ」

背まで伸びた艶やかな紙をチェシャが整えれば、礼を言って。
それから、肩にもたれかかったチェシャの肩を自然と抱き…。

「急だな!? …どうした、夏の風景に開放的になったか?
 …する?じゃなくて」

したい、だろ?と寄せた頭、チェシャの猫耳をくすぐるように低い声で囁く。
それから、細いチェシャの首筋を齧るようにして顔を寄せ、塩気のある滑らかな肌を舐める。

「そういわれたら、俺もしたくなっちまうけどな」

そして、優しい雰囲気から一転、チェシャを岩場に押し倒すようにして覆いかぶされば、にやりと笑う。

チェシャ=ベルベット > 「そーだね、ティエが暗かったりしたらどうしたのってなっちゃうし。
 あのさ、ティエは自分のこと自覚なさすぎ。
 結構普通に話してれば女の子とかモテモテだと思うよ」

僕にだってモテてるんだから、なんて言いながら手ぐしでティエンファの長くつややかな黒髪を梳いてやる。

「僕はいいの。ティエは時々恥ずかしいかなぁとか思いながら、だけど
 なんかしたくなってキスとかしちゃうんだよねぇ。
 嫌だったらごめんね。でも人目とか気にしないでやりたい時あるんだもん」

わがままな猫のような事を言って、抱かれた肩に嬉しそうに笑う。

「今もしたくなっちゃったからする? って聞いたまでで……
 まぁ海がこんなに青いからせっかくだから記念に一発って思ったのもあるけど……わっ」

ごにゃごにゃとなんだか言い訳じみた言葉を漏らしつつ、ティエンファに低い声で囁かれれば
ぴくりと抱かれた肩が震える。
首筋に這う舌が心地良いが、日焼け止め、落ちちゃうな、ティエンファお腹壊さないかな、などと心配してしまう。
岩場に押し倒され、ゴツゴツとした感触が背中に当たる。
未だティエンファの長い髪を指先で弄んだまま、くすくすと笑い

「うん、じゃあ言い直す。 したいな。ティエとエッチしたい。
 ここでもして、一泊するなら宿でもして、お腹の中がきゅうって熱くなるまでずっとしてて欲しい。
 さっきからね、お腹の奥がムズムズしてしかたないんだ、 しよ? 」

そうして下からすくい上げるように相手の唇にキスをし、尻尾と片手で器用にティエンファの水着を降ろしていこうとする。

ティエンファ > 「一回そんな姿見せたら、俺より先にチェシャが泣いちゃったしな へへ…
 …えー? マジで、俺モテた経験とかないんだけど…モテ期って人生で三回は来るって事だけど、えー?」

チェシャにはモテてるけど、とそこは自信たっぷりに言う少年だ。
チェシャの指で髪が梳かれれば、普段と逆な感じで、くすぐったさと心地よさで目を細めた。

「はずかしいけど、まァ、チェシャだしな!
 …正直、他の人にはツンツンなチェシャが、俺にはこんなにデレデレってのは、
 男として結構優越感っていうの? …こう、みっともないのは判るんだけど、嬉しい」

はにかんで見せてから、積極的なのに恥ずかしがり屋なチェシャの肩が跳ねるのに気づき、くすくす笑う。
押し倒したチェシャの後頭部に手を回すのは、相手を思いやる気づかい。
受けたキスにキスを返して、言い直す言葉に少しだけ頬を染めた。

「聞いたのは俺だけど、言われると恥ずかしいな… …チェシャはエッチが好きだな
 俺も勿論、何回だってできるけどさ、チェシャ相手なら」

実際、残弾が尽きる前にチェシャの腰ががくがくになってしまうスタミナ差と回数差がある。
慣れた手つきと尻尾付き?で水着を下ろされれば、鍛えた腹筋の滑らかな肌の下、
茂みと、すでに血が巡り始めているものが水着に引っかかって、反動でチェシャの手を打つ程強く。
でも、それをすぐに入れるようなことはせず、少年はこちらからチェシャの水着をずらし…竿を撫で、袋をくすぐり、
その後ろの菊門を指で探り始める。
チェシャが自分の物を愛撫する前に、海水で冷えたからd差を、秘部を温めるように、執拗な指付きで攻める…。

チェシャ=ベルベット > 「そーそー。あの時はちょっとびっくりしたなぁ。
 でもティエもああいう部分があって、そういう面を見せてくれたっていうの、
 僕は少し嬉しい、かな。

 僕にするみたいに優しくすれば女の子とかから絶対ウケが良いと思うよ。
 あ、でもなんかそれでティエがモテモテになって僕に構ってくれなくなったらいやだなぁ
 女の子とエッチとかデートとかしてもいいけど僕とも倍ぐらい遊んで!」

わーんと子供のように駄々をこねて相手に抱きつき耳朶を甘噛する。
男の優越感をにじませるティエンファにうんうんとなぜか満足気に頷いた。

「だって、ティエだからね。ティエじゃない相手だったらいつもと同じだったと思う。
 ほんと、そういう意味で君は最強なんだよなぁ。ムカつく!」

ちっともムカついてなどいない口ぶりでかぷかぷと相手の耳朶をかじる。
が、ティエンファがこちらの水着をずらして性器を刺激し、後ろ穴を探ってくれば、んっ……と甘い声が漏れた。

「ティエとするエッチが好きなんだよ。言わせんなよ恥ずかしい」

くく、と喉を鳴らすような笑いを漏らし、ティエンファの硬く熱い男根を手と尻尾で擦り上げる。
冷えた体を互いに温めるように肌を密着させれば、水滴がお互いの体を伝って流れる。
ティエンファの執拗な指がじんわりと自らの内側をなぞり暖めていく。
それがとても心地よくて自然とまぶたを閉じかける。

「はふっ、 ……んぁ、ティエ……も、大丈夫、……入れて? 」

くちくちと入り口が水音を立て、受け入れの準備が整ったなら自らの水着を脱ぎ捨てて
尻たぶをチェシャ自身の手で割り開き、ティエンファの性器の先端を誘う。
海水の湿り気も手伝ってか、そこはしっとりと濡れて滑りよく、ひくひくと息づいていた。

ティエンファ > 「ぶっちゃけ俺もびっくりした …俺ってあんな事思ってたんだな、ってさ
 チェシャが言わなかったら、自分でも気づかなかった …俺が見せたんじゃない、チェシャが見つけてくれたのさ
 今更だけどさ、ありがとな 大好きだぜ、チェシャ

 うーん、女の子の扱いとかよく分かんないぜ…チェシャにするみたいにねェ…
 って、おいおい、倍位って! でも、この国で一番俺と遊んでるのはチェシャだぜ、間違いなく!」

抱き着く少年を抱きしめて、耳を舐める音にくすくすと笑いながら、首筋に一つ、キスを落として跡を残す。
男娼の肌にそんな事をするのはマナー違反なのだろうけれど、痕が残った、とささやく声は楽しそうで。

「なんか俺が何か言う前にムカつかれた!? ごめん!? いや、謝るのも変だなコレ
 ンだよ、結局チェシャも俺のことが好きって事だろ? お互い様じゃん」

こういう事をサラっと言うのだ。 純真な子供の様な事を言った少年は、
しかし、自分の舌から唾液を指にからませ、菊をほぐす手つきは大人で、どっちも、チェシャには隠さずに見せる。
恥ずかしがってなさそうな告白には、こちらもおかしそうに笑って。

「俺もチェシャとのエッチが好きだな 甘えん坊なチェシャが、もっと甘えん坊になる姿も可愛いし
 チェシャとつながって、一緒に気持ちよくなるのも楽しいし、
 チェシャが俺の物できれいな顔を蕩かせてきゃんきゃんよがる姿も、興奮する
 チェシャの中に俺をなじませて、しみこませたくなる 独占欲ってのかな、こういうの」

こんな事を言う時の声は、普段の底抜けに明るい物とは違って、チェシャの耳の奥に絡まるように甘い。
肌と肌を重ねながら、チェシャの入り口がほぐれてねだられれば、細い脚を抱えるように広げさせて。

「あいよ」

見つめあいながら、チェシャの手に自分の物を握らせて導かせて…ゆっくり、先端から、中ほどまで…根元まで。
チェシャには味わい慣れた、でも、いつもよりもなんだか大きくて、脈も強い感じのする感覚。
…この間の王宮の中庭での情事の時もそうだったけれど…

「外でするの、結構好きなのかもな、俺
 チェシャの声を上げさせて、バレるかも、って思うと、興奮する
 …だから、いつもより激しくなるのは、仕方ないよな?」

腰に腕を回して力を籠めれば、根元からさらに奥に押し上げ、
チェシャの直腸もみっちりと埋め込み、その奥までねじ込むような動き。
そこから、傘で中をひっかき、埋め込む。 排泄口ではなく、まるで生殖器を味わうような、遠慮のない動き。