2017/05/05 のログ
ご案内:「セレネルの海」にグレヌアンギュさんが現れました。
■グレヌアンギュ > セレネルの海、その海岸線の一角に白い砂浜が広がる海岸がある。
幻想的な一面白い砂浜、夜空に輝く青い月が零す月明かりに砂はキラキラと輝き、見る者を魅了する……そんな海岸。
しかし、ただ幻想的なだけであれば恋人達が逢瀬に利用したりで、賑わう筈なのだが今宵その白い砂浜の海岸には人の気配がない。
理由は言わずもがな、白い砂浜の砂が輝く夜には神隠しが起こると恐れられている、だから周辺に住まう人間は決してこんな月明かりの綺麗な夜に砂浜に近づかないようにしているのだ。
ではそれを知らない遠方の人間は?
それはそれできっと近隣に住む人間が必死になって食い止めているのだろう、こんな夜は外に出てはいけない、海岸に近づいてはいけないと。
がだ禁忌にすればする程に好奇心により近づく人間やこんな日だからこそ咲く月海百合と呼ばれる万能薬の材料となる花が砂地に咲くのを知り、それを摘み取りに来る人間がいるだろう。
今宵はどちらの人間が白く輝く砂浜に足を踏み入れるか…
誰にせよ待ち受けるのは白く輝く砂だけではない、その砂に巣食う透明な肉と表皮を持つ海蛇が今か今かとヒトを待ちわびている。
奇しくも初夏に入る季節、月が輝く夜は彼らにとって大繁殖期で有り、彼らは砂や皆底に卵を産むのではなく、温かく湿った人の胎内に卵を産み付けて増えるのだから。
■グレヌアンギュ > 今宵の白い砂浜も静かな砂浜で終わりそうだ。
誰か周辺の人間が見回りに来ているのだろう、結局誰も危険なこの地に訪れる事無く、透明な肉の海蛇達はその本懐を遂げる事無くまた眠りにつくのであった……。
ご案内:「セレネルの海」からグレヌアンギュさんが去りました。