2017/05/03 のログ
ご案内:「セレネルの海」にブリームさんが現れました。
ブリーム > 『おおい蛸が出るぞ。』という誰かの掛け声は聞こえたがまさかと信じない。
波打ち際へ行き着くと赤黒いぬめっとした長い異種族の触手に早速の出会い。自分も知らず知らずのうちに未知との遭遇を期待してたんだろう。

「夜にこうして見るとエグいものだ。味はどうなんだろうな。」

ブーツの先でつついてびくともしない。水辺の大蛸に名前を問われた気がして答えると明らかに棲物の目が笑ったのでちょっとムスッとして。訳せばタイ焼きという名乗りは別段後悔はしていないが。
食欲をそそられてか知らないが、くるくると触手が旋回型となり近付いて来。巨大な海の腕に抱かれるという心地に興味を覚えてそのまま蛸の腕に委ねてみようと。魔法も発動しないで余裕の表情を晒したなら、ベタッと胴体に絡みつく触手に高く高く持ち上げられて。ひっつき虫みたいな感触にちょっと鼓動が早く。顔が少し嬉しくて上気し。

ブリーム > こそばゆさよりも、もっと肉厚で強力な吸着力が、やわやわと身を締め付けて何がなんだかわからなくなってくる。男性器を媚肉で締められるような、または触手で胴体と腕の内側を嘗め回されるような。予想では食欲中枢を刺激しているのだから舐められるという表現で正解かもしれない。

「は…。私は、おいしくないぞ」

さっきと違い性的な意味で上気してきた顔を蛸の腕の先端で愛撫されて、ちょっと粘液は気持ち悪い。
じっと蛸の赤い丸い頭を睨んでいると、再び目が笑った気がした。腕に力を込めて蛸の触手を握り締めると、反対に握ってくる蛸の力が強くなった。ついでみたいにブーツインの隙間を縫ってパンツを押しのけ足の付け根に絡みつく。

「…あ。しまっ、た」

ネバついて頭に血が上って精神力は下降するばかり。平和的解決法として魔法を思いついたが蛸の足が二倍の数に増えてちょっと疲れた笑いを発す。

ブリーム > 蛸の足が噛みついてきた。足の付け根に直接当たっている部分でとても痛い。
倍に増えた蛸の足がずぞぞーっと音を立ててこちらへ迫り脅してくると思いきや『元に戻せ』と水の音で蛸は囁いた。差し出された蛸の足の先端を両腕で抱きかかえて二つ纏めて一つに戻すと、違う腕を差し出された。
やがて解放を許され、砂地をブーツの裏で崩すように着地す。
砂を蹴って見返りはせずに海の外へ。

ご案内:「セレネルの海」からブリームさんが去りました。