2017/04/13 のログ
ご案内:「セレネルの海」にノエル・ベネトーさんが現れました。
■ノエル・ベネトー > 海に面していない場所しか行動範囲でなかったエルフが、
馬車に乗るお金を手元に少し遠出して海を訪れた時、海が映りことさら
青々とした瞳がいかに輝いたかは端折るとして―――。
ひとしきり砂浜で遊び、波打ち際で駆け回り、を終えて本来の目的を果たしにかかる。
広い世界を知るならもう少し体力をつけるべきだと結論づけて、
本を読んだところ水泳を勧める文章に目をつけた。
―――まあ、結局走るより海に行きたいという欲求を優先したわけだが。
時刻は日が最も高くなる頃。
春本番の日差しのもと、エルフは人目を気にすることなく、衣服と靴を脱ぎ、ピンクの下着姿となる。
水着を持っていないし、事前に買うほど計画性もないのでそのままざばざば入水。
泉で泳いだ経験はある。
臆することなく肩辺りまで海水が届く場所まで歩く。
まだ海水浴シーズンではないけれど、寒さには人一倍強いので肌の血色が失われることはない様子。
「ぅ、ぷ…!」
足先が脆い砂に埋まり、突如深さが変わったので一瞬水面に浮かぶ金髪だけが見える
といった状態になったが、すぐに戻ったようで溺れることはなかった。
「海ってすぐ深くなっちゃうんですねえ。
あんまり遠くには行けないなあ。」
水平線の向こう眺めてぼんやり。
ご案内:「セレネルの海」にエズラさんが現れました。
■エズラ > 「あちぃ……」
木製ボートの上から釣り糸を垂らす男が、ボンヤリと呟いた。今日は仕事が入っておらず、たまにはいいかと港で一艘のボートを借り、海釣りに繰り出した。しかし、いくら待ってもぴくりともしない釣り糸にいらだちを隠せない。おまけに春の日差しは思いのほか強く、早々に上半身裸になって、じりじりと海面を眺めている有り様であったが――
「……んっ?」
浜の方に人影が見える。水着のような格好だが、泳いでいるのか、溺れているのか――いずれにせよ、少し心配になり、そちらに向かってボートを漕いでいると――
「おっ、なんだ、ノエルちゃーん!」
ぼんやりと海を眺める相手に、ボートの上から手を振った。ちょうど歩いて近寄れるぎりぎりの距離へと進む――
■ノエル・ベネトー > 青い空によく響く声。
一瞬、砂浜から?どこから?と判断つかず見回すが、手を振ってくれたのでわかった。
「あっ…エズラさあん!」
こんなところで会えるなんて、と嬉しそうに声が弾む。
応じるように片手を大きく振って、浮力を利用してぴょんぴょん跳ねるので
胸も水面を打つようにたぷんたぷんと大きく揺れた。
―――ちなみに身につけているのはただの下着なわけで、水を吸ってしまい若干重い。
「わあ、何してたんですかあ?
わたしも乗りたいですう。」
泳いでるんだか溺れてるんだかは相変わらず。
ぱちゃぱちゃボートに近づき、両腕を相手に伸ばした。
引っ張ってもらえればよじ登るだろうし、下手すると一緒に望まぬ
海水浴になる可能性も大いにあります。
■エズラ > 「あ~やっぱりノエルちゃんじゃねーか、そっちこそ何してたんだよ――」
見間違いではなかった――というより、ある程度の距離になってからはその特徴的な金髪と、量感たっぷりの胸元にすっかり目が行ってしまっていたわけだが。ともかく相手の伸ばした両手を掴むと、脇の下へ両手を差し込み、抱え上げるようにしてボートの上に迎え入れる。
「溺れてるってわけじゃないみたいだな――オレはほら、これだよ。」
相手を引っ張り上げる間、ボートのそこに放っていた釣り竿を示して。
「魚でも釣れりゃ、街の酒場に持ってって、料理してもらおうと思ってたんだが――エルフが釣れちまったな。」
くっくっ、と笑みを浮かべつつ――ムム、とその視線は、やはりというか、しっとり濡れたその下着へと注がれるのであった。
■ノエル・ベネトー > そこかしこにお肉のついたエルフを抱き上げられる筋力はさすが。
ざばっと海水纏いながら船にお邪魔したので、多少相手も濡れてしまったかも。
「うふふ~。お魚と違ってお腹の足しになりませんねえ。」
乗り慣れないボートの揺れに多少わたわたしながらも、暢気な笑顔は変わらない。
「わたしも釣りしたいですー。
海は池とは違ったお魚が釣れるって聞きますし。」
興味津々。
自分を引き上げるために放置された釣り竿に手を伸ばすと、彼の肘に濡れた胸が当たることに。
ぷに、と歪んだ乳房の感触はともかく、何せたっぷり水気を含んだブラ越しなので、
お互いに接触した心地は微妙かもしれない。
でも本日、とても暖かい日なので肌色の多い状態はちょっと気分も上がる状態、なのだけれど。
■エズラ > 「そっか……森で暮らしてりゃ、海で釣りするなんてこたーないわな、確かに――」
釣り竿に興味津々な相手を見て、少しほほえましい雰囲気になったのも束の間、肘に触れる感触に、むほ、と鼻の舌を伸ばしている――
「あ~……そういや、腹の足しにならねぇ、っつってたけど……――」
確かに魚は釣れなかったが、男にしてみればそれよりもはるかにすぐれた獲物がかかったという風にも解釈できるわけである――日はまだ高く、海は青く澄み切っている――ボートの上、そんな爽やかな空気と開放感に心躍らせるには十分で――男が、相手にそっと身を寄せていく――情熱的な双眸を伴って――
ご案内:「セレネルの海」からエズラさんが去りました。
■ノエル・ベネトー > 「池で釣りした時は結構上手でしたよー。
運がわりといいんです。」
逆に運だけでここまで来ているような不用心ぶりである。
さて、その腕を披露しましょうか、と意気込むより先に、相手が距離を縮めたので何か察した様子。
そもそも遠目に見ても、水着と見紛う下着姿の女と半裸の男性では
まだ春だというのに夏真っ盛りの弾けた2人に見えてしまいそうな光景である。
船は波に揺られ砂浜から遠ざかっていくので、船上での出来事は第三者の目には触れなさそうだ。
――――たぶん。
ご案内:「セレネルの海」からノエル・ベネトーさんが去りました。