2016/11/21 のログ
ご案内:「セレネルの海」にイアさんが現れました。
■イア > 穏やかな波の音。船体の軋む音。しっかり立っているのに揺れる足元。
王都の港を出て、港湾都市へと向かう船。
その甲板に今は、一人の小奇麗な格好をした少年が佇んでいた。
船縁に両肘をついて上半身を委ねるような姿勢で、ぼんやりと霧の向こうの夜空を眺めている。
憂鬱そうに曇った表情のまま、不意に少年の唇から音が漏れ出す。
微かだが高く澄んだボーイソプラノが、ゆったりとしたリズムで、どこかで聞いた船乗りの歌を奏でる。
うろ覚えのその曲を拙くも清らかな声音で歌い終えて、薄ら白んだ吐息を零した。
「……さみぃ……」
小さな呟き。当たり前だろう。晩秋の夜の、海上を吹く風は冷たい。
少年は、ふるりと肩を震わせた。
しかし船内へ戻る気配はなく、また違う歌を紡ぎ始める。
今度は貧民地区で流行りの恋の歌だ。これはしっかりと覚えていた。
ご案内:「セレネルの海」にレサさんが現れました。
ご案内:「セレネルの海」にロレイさんが現れました。
ご案内:「セレネルの海」からロレイさんが去りました。
■レサ > 甲板にブーツの足音。
寒さに身を震わせながらも、夜空を眺めて歌う少年の背に
白いローブの魔術師然とした女性が近づく。
「やー、失恋でもした?」
人懐っこい笑みを浮かべて声をかける。
■イア > 霧がかった宵闇の中、近づいてくるブーツの足音は耳につく。
明るい調子に聞こえる声が、歌い終わった少年に掛けられれば、首だけをそちらへむけて、片方の口角だけを上げて笑みを作り。
「そうだったら慰めてくれる? 可愛いおねーさん」
生意気そうに答えてから、体ごと女性の方へと向き直る。
■レサ > 「まあ、可愛いですって!」
胸の前で腕を合わせて喜ぶ。少しわざとらしい所作。
どこからともなく指先ほどの小さな紙包みを取りだして開く。
鼈甲色の塊。どうやら飴のようだった。
それを少年に差し出すそぶりを見せて――ひょいと自分の口に放り込んでしまう。
「どういう慰められ方が好きだね?」
近寄って手を伸べ、相手の黒髪を撫でつけようとする。
■イア > 少しばかり態とらしく見える喜びように、訝しむような顔をして。
しかし彼女がどこからともなく取り出したキャンディらしきもの、差し出す素振りに受け取ろうとしてしまい、肩透かし。
やられた、というように感じてむきになった少年。
近づいてくる女性の髪を撫でつけようとする手をそのまま受け入れて。
相手の腰に両手を回そうとする。
「そりゃあ、柔らかい身体全部で優しく慰めてくれるのが一番、じゃねーの?」
にっと悪戯ぽく笑って、上目遣いに彼女を見上げる。
■レサ > 「随分とでかい要求だなぁ。
世の中はギブ・アンド・テイクだよ少年」
猫のように笑う。
相手の腕からは逃げずに、舌で飴を転がしながら器用に喋っていた。
「まあいいや」
自分の温かさと柔らかさを伝えるようにゆるく抱きしめて、
目をつむり、身を屈めて――少年の唇に唇を合わせる。
その隙間から、口に含んでいた甘く小さな粒を滑り込ませてしまう。
■イア > 「そうか? 年頃のオトコノコらしい可愛げのある要望だと思うけど」
片目瞑って表情だけは、先程までの憂いの面影もない愛嬌のあるものに。
女性らしいくびれた腰を抱けば背筋をさわりと撫ぜて。
小さくはない程度の胸の柔らかさを感じれば嬉しそうに目を細めた。
「んっ、ぅ……」
目を閉じた女性の顔が近づけば抵抗はせずに唇を受け入れて。
口腔へと滑り込んできた甘く小さな粒。
口移しで渡されたそれを、舌先で数度転がしながら彼女の唇の柔らかさと温かさを堪能する。
■レサ > 「可愛いね。可愛げのないところが」
少年の華奢さにローブの女の柔らかさが押し付けられて、身体のつくりの違いが互いに強調される。
口づけをした舌が口腔内に伸びて、二人の唾液が混ざり合い甘くなる。
薬を盛ったか術の働きか、飴を転がすうち身体がじんわりと熱くなっていくだろう。
しばらく口や舌を味わえば、身体を傾けて少年を押し倒してしまう。
相手の腰の上に座り込む形に。
少年の下半身に、豊かで柔らかい尻肉がのしかかり、スカートの下で歪められる。
「乗られるのは好き?」
仰向けになった胸元を、服の上からくすぐるように掌を這わせる。
■イア > 可愛げないのが可愛いなんて、言われたことのない言葉。
はつりと大きく瞬いた。
女性の舌が口腔内に伸びてくれば、歓迎するように飴を乗せた舌を絡ませて。
互いの唾液が混じり合い、甘くなったそれをこくりと嚥下する。
じわり、じわりと身の内から熱が生まれてきて。
急速に熱くなる身体の反応に、ぎゅ、と一度強く瞼を閉じた。
瞬間、甲板の上に押し倒された少年の身体。
腰の上に彼女の豊かな尻肉がのしかかれば、少年の股座に熱く熱く、硬くなった部分を感じることができるだろう。
「っは……。悪くねぇけど、リードされんのは好きじゃないんだ」
生意気な口は止まず、スカート越しに自らの上に乗った尻を鷲掴みにする。
少年の大きくはない掌が、柔らかな尻肉を揉みしだき、同時に腰を下からこすりつける。
■レサ > 「あははっ……」
下品に尻肉をつかむ手の動きと、布地越しに擦り付けられる彼の猛りに、熱い息を溢す。
身を反らせて、腰を浮かせたり、逆に強く体重をかけて押し付け返したり。
手を掴んでひっぱり、上半身を起こさせる。再び近づく顔。くすんだ茶の瞳。
「すっかり元気じゃない。キスが良かった? お尻? それとも胸?」
もう片方の手で、相手の顎の下を撫でた。
「失恋の相手はどんな子だった? いつもどんなふーにしてもらったの?」
からかう笑み。