2016/08/20 のログ
ご案内:「セレネルの海」にネネさんが現れました。
■ネネ > 月明かりの下、流れる風は波間に届く
潮風に混じり砂浜より少し離れた岩場にゆるく風がつむじのように円を描き
風と共に姿を見せた、ヒトのカタチをした姿
月が出ているから周囲は青白い明かりで岩場の形がわかるくらいの視界
ゴツゴツした岩の上に音もなく足を伸ばし立つ、ひざ下の長さのワンピースの裾を揺らしながら
片手で風に流れる銀髪を手で押さえながら
■ネネ > 口を開かなれけば、見た目には普通の娘くらいに見えるかもしれない
雲のない月の明かりと、波の音、佇み彼方の海を見つめても何も見えるものもなく
くるっと岩場から向きをかえれば、岩の上を跳ねるように軽く飛ぶように移動する
風に乗るような身軽な動き、小さな鼻歌でも歌うような声と一緒に波の音も重なる。
あたりにヒトの気配がないまま岩場が少なくなり、砂浜にと降り立てば
波打ち際と砂の間を小さい足音を残しながら歩きだして
■ネネ > 小さな鼻歌と足跡、時々、くるっと後ろを向くけど
こんな夜中に自分以外の誰かもいない
広がるスカートを手で抑えながら
月明かりと潮風に紛れるように砂浜に残した足跡、ヒトのカタチをした娘の姿が透けて消える
最初から何もなかったように波の音だけが何度も繰り返し残されて
ご案内:「セレネルの海」からネネさんが去りました。