2016/03/24 のログ
ご案内:「セレネルの海」にエレイさんが現れました。
エレイ > ──夜。
寄せては返す穏やかな波の音だけが響く海岸、その岩場。
冷たい月光の下、腰掛けるのにちょうどいい高さに出っ張った岩の上に腰掛け、海の水面に糸を垂らす釣り竿を握り無言で佇んでいる金髪の男が一人。

傍らのランタンの光が浮かび上がらせる男の顔は、まるっきり気の抜けたような無表情をたたえていた。

「……くあぁぁ……」

大口開けて盛大な欠伸をかます始末である。
ランタンとは逆の傍らに置かれた籠の中には、何も入っていない。
釣果は現状、まったくのゼロのようだった。

「……いやまあ夜釣りとか思いつきでやってみただけなので期待はあもりしていなかったが……さすがにこうも反応がないと寂しくなってしまう感」

などと独りごちながら、少し眉尻を下げて手元の釣り竿を見やる。
モンスターでもいいから引っかからねえかな、とか些か物騒な事まで考え始め。

エレイ > そんな男の静かで退屈な夜釣りが、いつまで続いていたのかは本人のみが知るところで──。
ご案内:「セレネルの海」からエレイさんが去りました。