2022/12/11 のログ
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」にカルムさんが現れました。
カルム > 冒険者ギルドで依頼を受けた。
依頼の内容は、何時もと同じような物であり、ゴブリンの退治依頼である。
他にもオーガや野盗退治、等色々な依頼はある物の……ソロで動く冒険者であれば、ゴブリン退治となるものだ。
そもそも、ソロでゴブリン退治は楽勝、というわけでもない、状況によっては撤退さえ視野に入れねばならない。
なんとかかんとか、ゴブリンの巣を見つけ、上手い事退治を遂行出来た冒険者は、意気揚々戻ってきたわけでは無い。

「ああ、もう……。」

前身は血みどろで、装備も返り血で真っ赤に染まっている、男自身も、其処此処に怪我をしている。
疲労困憊であり、死に体で戻ってきた、と言う状態だ。
取り合えず、宿に戻って鎧などを磨きたいと思えるところでもあるのだけども。
やらなければならないことがある。

「村長に、報告しない、とな。」

この村の長に、仕事が終わった、と伝えに行かねばならない。
其れも、疲労感がすごいからこそ、面倒だ、と思いながらも、のろのろ、と足を踏み出して、進んでいく。
村長の家に移動し、ゴブリン退治の報告を。
証拠としてのゴブリンの耳や、盗まれたとされている品々を提出し、報酬を貰うための割符を預かる。

本当に終わった、と小さくぼやきながら、冒険者の男は、宿に向かう。
小さな村の宿は基本的に酒場も一緒だから、食事も酒もありつける。
野宿のテントにはない、柔らかなベッドで寝れればいいな、と、ふらりふらふら、と進むのだった。

カルム > やっとの思いで、宿屋兼酒場に戻ってきた。
ゾス村は、基本的には素朴な農村であるのだけど、場所が悪い。
というか、なんでこんな立地なのだと思う事がある、戦場に近いし、妖魔たちの巣は近いし、盗賊の塒も近い。
何と言うか、村で引っ越してしまえばいいんじゃないか、と思うのは、屹度冒険者だからなのだろう。
まあ、農家出身であるから、判らなくもないとは思うのだ。
簡単に自分の村を捨てたり、移動することはできない、とは言っても。
此処は異常だ、とは思うのだ。
その分国が冒険者や騎士団を派遣してくれているかと云えば、首を傾げざるを得ないし。


そんな事を考えながら扉を開ける。
宿の主人の目は、汚らしい物を見る目だ、まあ、そりゃそうだ、と思いながら、お湯をくれないか、と金貨を一つ。
やれやれと言った様子で、桶に準備するから待っていてくれ、と片隅に移動するように言われる。
男はその指示に従い、宿の隅に移動して、待つ事数分。
桶とお湯を持ってきてくれたので、それを受け取り、宿の外に移動し、男は防具を、武器を、洗い始める。
血糊の付いたままでは匂いが付くし、武器が鈍るし。
最低限の手入れは行って置くに越したことはない。
その間に食事の準備を頼んでおくことは、ちゃんと忘れずに。

鎧と武器を綺麗にしてから、再度、宿の中に入った。
お湯はちゃんと捨てて、桶は返した。