2021/07/10 のログ
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 度々魔物の襲撃を受けるこの村は、時折こうして占拠されてしまう事もある。
その場合、往々にして、住民の殺害や陵辱などが始まる事も多いが……今回の襲撃は、少し違った。

確かに、陵辱はある――至る所で、女が犯され、悲鳴はあがっている。
しかし逆に、それ以外の悲鳴がない。
物資も、奪われているのは村の備蓄からすればほんの少量。
何より、殺害が起こっていない。
抵抗した者も、殆ど軽傷で澄んでいる――襲う魔物が、手加減しているかのように。

そんな、不可解な状況の中。
この奇妙な襲撃の主犯である魔王ロブームは、村全体を見渡せる高い建物である、村長の家に居座り、窓から村を眺めていた。

「さて、そろそろ討伐隊が組まれる頃か……」

そう言って、骨付き肉を毟り喰らう。
この肉は、村から奪った数少ないものの一つだ。
あまり略奪しては、村が潰れ自分が困る事になるが、それはそれとして男は自分の欲望に忠実である。

「こちらは、人間側の冒険者戦力を削れれば名目上十分ではあるが……しかしできれば女に来て欲しい所だな」

できれば嬲り甲斐のある、美しき――それが誇りであれ優しさであれ、そういうものを持った者ならなお良い。
男は、そういうものを穢す事を存在理由とする、悪魔故に。
尤も、仕事のたびにそういった人物が見つかるわけでもないが。

「(とはいえ、期待するだけは、しておこう。
ぬか喜びは、このロブームにとってあまり不快ではない故に、な)」