2020/11/03 のログ
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」にニロさんが現れました。
ニロ > 嘗て味わったことのあるバフートに比べれば、この村はまだマシだって言えた
堕ちないが故に、定期的な任期で訪れては帰ることのできる要塞都市への参加
それに加え、こうしてゾス村を含むいくつかの小さな村は向かう途中の途中拠点として使用できる

状況次第では変わるらしいものの、村人が常に食い物にされている光景をみながら、葡萄酒を煽る
今時この国の現状で、こういった搾取され続けるだけの場所って言う奴に思うことなんてない。
仕事に参加する気があるのかもわからない酔っ払いが一人絡んできたところで、首に鉄の地獄突きを見舞う程度だ。

「仕事する気もねぇならすっこんでろ、糞垂れ。」

息を忘れ、堅い手刀を喰らったおっさんの末路は地面でもがく海鼠同然。
頬に硬い靴底を押し当て、力を込めて半分捻る。
それだけで頬肉が千切れるような痛みを味わった糞垂れが、酔いも消えて向こうへ消えた

「ケッ。」

思わず顔を歪める。
とっとと戦場に参加してしまいたかった
何も考えずに、動き回るような行為は、ヤる事と、殺ること以外、この世にゃあ無ぇって、知っている。

ニロ > 酒を片手に、手持無沙汰に愛刀の柄を撫でる
機械腕では感覚もなく、ただ鉄の指先が柄を撫でるだけのもの
しかしそれでも、両腕は機能している。

それを確かめながら、革袋の中身を飲み干し、体に熱を循環させると傭兵としての雇われ組のほうへと脚を伸ばす
数人が屯している中で、騎士連中に比べればこの群れは非常に現実派
稼いだ首の数でゴルドを増やし、一切のリスクが無い中でならば強姦だろうがタダマンだろうがする連中

「爺さん、俺見回り行ってくるわ。
 此処にいたんじゃ何人のケツ蹴るかわからねぇ。」

何度もゾス村での環境には慣れているものの、昔を思い出すようで傷が片目が疼く
見回りでもしながら、変な輩や魔物でもいれば狩り取っているほうがいいだろう。
同行云々を拒否しながら、一人小さな村の中を巡ると、今度は村の外から周辺を見回すように歩き出した

この村を襲って拠点として仕切りなおすような連中が、今時増えるとは思えないものの
動かさないよりも体は酒と持て余す熱で消費できているのは事実だ。

ニロ > やがて見回りから帰る頃、要塞都市への移動日が決まった連絡
戦場という、理由や対立などを抜きにした、絶対的に変わらない物事
笑みが深くなるのは自然だった。

一方的に嬲られるだけじゃない
殺し返してやるという行為に生きがいを持つような
稼ぐための傭兵が戦うための傭兵になる典型的な一幕

「早く明日にならねぇかなぁ……。」

暗く淀んだ寒空を見ながら、小さく抜いた愛刀
鞘の中へと戻るその澄んだ鉄の音が、より俺を狂気的にするかのようだった。

雑多に煮ただけのあまりうまくないシチューを喰った後
寝床のほうへと戻るのならば、両腕の機械義手を抱きしめるようにし。

「寝るか。」

愛刀を抱くようにし、寝そべる粗末な寝床
壁と屋根があるだけで十二分なように、寝息は直ぐに。
しかし意識は常に鼻先が水面から顔を覗かせるように、すぐに起きてしまうだろう。

ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」からニロさんが去りました。