2020/05/23 のログ
ティクス > 「そもそも?っっふっ…嫌いじゃないし…ね、こういうの――
ただ…んっぁ、相手は選びたいと思うし、…ぃ゛……好き嫌いは、人それぞれで…ぇ……」

貴族である少年のように。多くの物を持ってなどいない。
それこそ自分自身を握り締めておく事ですら、大の大人達、男達によって。叶わない事が殆どという少女。
だが、そうだからこそ。出来るだけ、離したくないと。
抵抗や反抗である事は確かだが、この場合。少年一人に対してというより。少女自身に対して…だったのかもしれない。
彼に対して、快楽に対しては、もう無力なのだろう。それでも、自分自身に対してだけは。手綱を握った力を籠めて。

…それが、少年からどのように見られるか。舌を差し出し口内を求める程に近ければ。窺えたかは怪しいが。

「……っふ、ぐ……っくふ――っ、っ…!は…っぁ、ぁ…は、……
兎にも角にも?…その、余裕、を――…ぁ゛…一番、引っぺがして、奪い取……って、やりたい、し…」

口中を貪るように舌を這わせ。絡ませ、啜り。
長すぎる程の接吻、というより、捕食めいた口付けが離れれば。今度こそ物理的に、不足した酸素を求めて喘ぐ。
漸く、肉棒以外も反応を示し始めた少年の様子に。少しは…そんな吐息の中に、和らいだ物を滲ますものの。
差程長く続く事はなく。引き続き、呼吸は揺らいで跳ねるばかり。
乳房とその尖端も、矢張り満足するなどという感覚は存在せず。たっぷりと快感を受け止める為、膨らみ尖る先端を弄ばれると。それあだけで身をくねらせる。
与えられる全てが、気持ち良くて堪らないと、肉の悦びに打ち震えている…確かに、第三者が居たのなら。そうとしか見えないだろう少女の姿。
それでも、互いの立場は最初から――心臓を狙ったその瞬間から、変わっていない。
ただ、争う手段と方法が変わっただけで。

「そ、して……んっふぁ、ぁ…っは――!
…一緒にイ…けば、良いよ、そっちも…出し、ちまえ……
どれだけ…んんっ、ぁ、ぁ゛…ぶちまけても、離してや…らない、…それはお前の――  ――!?」

自業自得だ、そんな魔術を使ったせいだ…と。言葉を最後まで続ける前に。
肉と肉がぶつかり合い、溢れた蜜が跳ね散らかされる、派手な音を辺りに振りまく交わりの中。
正に、あと一撃。緩みを見せる子宮口すら差し出して、貫かせる…狂おしい程の絶頂を味わう、その為の最後の一撃を残して。

ぎしりと再び、少女の体が悲鳴を上げる。体全体が跳ね上がるような、激しい抽挿と腰使いとを。強制的に止めてしまう、少年の握力によって。
有る意味、そう来る事が確信出来ていたからこそ。少女の側から、強引と言っても良い程に、腰を振り、肉棒を貪っていたのだが…
矢張り、二つの渇望に意識が向きすぎて。どうしても、覚えきれていなかったのだろう。
先程は、一度奇襲が許されただけであって。肉体と腕力に関しては…圧倒的に。術下の少年の方が上なのだという事を。
どれだけの力を籠めても。半端に浮いた腰は落とせない。僅かばかり揺れる肉棒を、飲み込みきる事も出来ない。
柔くきつく蠕動する膣内は、肉棒という欲の塊を、思い切り貪りたがるものの。
…壊れる事を望まないなら。前提条件、壊れる程の快楽自体も。どうあっても得る事が出来ず。

ぎり、ぎり。四肢が、体が軋む。掴まれて尚足掻く腰と。動かせまいと掴み締める両手とが鬩ぎ合って。
動くに動けない、としか言えない状況下。こちらを見上げる少年の…露骨な程の愉悦に満ちる眼差しに。
…言葉としては、返答などしてやらないものの。歪みきった少女の隻眼から、ぽつりと。抑えきれない、溢れてしまう涙が落ちて。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…被虐に悦を覚える性質だったのか?であれば、良い相手に捕まったと思って貰いたいものだな。私は暴力は好まぬし、犯す相手にも存分に快楽を注ぐ。悪戯に痛めつけられるよりは、余程紳士的だと思うがね?」

好き嫌い、の部類であれば確実に嫌いの部類に振り分けられているだろう事を承知の上で、愉快そうに嗤う。
他者から奪う事を生業にする少女からも、その尊厳を奪おうとしている支配者としての笑み。
少女の決意を知らずとも、その全ては我が手の中にと言わんばかりの傲慢な笑い声が、少女の耳を打つだろうか。
どんな抵抗も決意も、己が注ぐ快楽によって押し流そうという慢心が、伺い知れぬ少女の決意、気持ちへの返答なのだろうか。

「……ふ、ぅ………は……っぁ………
……その、意気込みは買ってやらんことも無いが、結果として貴様の精神がどの様なものになるか、考えてみる事も大事だと思うがな。
既に息も絶え絶えな貴様が、余裕を失い、精を吐き出す為の私の行為を受け、その躰に白濁を注がれれば――中々愉快な光景が見られそうではあるな?」

離れた唇を繋いでいた唾液の糸が、喘ぐ少女の吐息に揺れて消える。
少女に比べて余裕があったとはいえ、舌を絡め合わせ、啜り合う様な口付けの後では、余裕めいた口調も幾分かは吐息で乱れているのだろう。
それでも、少女を煽り立てる。少女の噛み付く様な言葉を否定する様な言葉でありながら、精液を注がれる瞬間を。牡の熱が吐き出される瞬間を描き出す様に、低く、纏わりつく様な口調の囁きが少女に返されるだろう。
その言葉を現実のものとするかの様に、何時射精に至ってもおかしくない程に膨れ上がった肉棒は遮二無二膣内を突き上げる。乳房を弄ぶ掌は、少女の躰が悦楽に震える度に、もっと、もっとと言わんばかりに力を込め、指先を沈める。
互いに貪り合う様な愛撫と性交は、確実に最後の瞬間へと。絶頂と射精へ向けて激しくなるのだが――

「……そうか。それは恐ろしい。なら、イかせぬよ。
私の精も、絶頂の幸福も。何も、何も与えてはやらぬ。貴様は唯、身を焦がす肉欲への快楽に悶えていれば良い」

魔術によって強化された己の腕は、最後の一突きを求めて軋む少女の躰を楔の様に押さえつける。
それどころか、半ば強引に腕を上げようとし始める。半端に少女に熱を伝える肉棒を、ゆっくりと引き抜こうとせんばかりに。
あと少し。あと少しで絶頂が得られた。また、己の肉棒を受け止め続けていた少女にならば、射精すら間近であった事が膣壁越しにも伝わっただろうか。
それでも、肉棒という杭は引き抜かれようとしている。己にとって、射精欲よりも情欲を満たすのは、眼前の獲物が堕ちる事だけ。それに比べれば、精を吐き出すだけで得られる快楽等些細なもの。

零れ落ちる涙。己に似た赤色の瞳から涙を流す少女を、昏く、それでいて熱を帯びた様な。或る意味では、少女と出会ってから一番年相応と言える様な、無邪気な残酷さを存分に振りまいた笑みで見上げれば――

「…懇願しろ。平伏しろ。啼き叫んで許しを請え。貴様の心が握りしめた刃を砕け。
そうすれば――極上を。追い求め、焦がれ止まぬ絶頂と白濁を。貴様にくれてやろう」

ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」からティクスさんが去りました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 後日継続にて――
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。