2020/05/19 のログ
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」にティクスさんが現れました。
ティクス > ――お約束待ちにて――
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ティクス > 「いちいち動物扱いしてくれるけど…そぅ、だね。そういう事、なのかも――」

多分。人間よりも、それ以外の動物の方が、余程。生き延び方を知っている筈だ。
つまりはそういう事なのだろうと。自己分析めいた声と共に。頷かされてしまう。…酷い話だ、などと付け足しつつも。
だがその方が。賢しらぶっただけの、上辺だけのヒト扱いよりも。余程似合っている気がしてしまうのも。また事実。

「冗談、愛と玩って、両立しない…そう思ってるし。
――徹頭徹尾玩具扱いされる方が。よっぽど――慣れてる」

団の男達が、そうだ、などと。其処までを口にはしないものの。
盗賊団などという集団の中に、飼われている若い女、という段階で。言うまでもないだろう。
玩弄される事ばかり知っていれば、其処に愛など感じないのは、当然の事。
…もっとも。物に対する愛着や、愚者に対する慈愛なども。愛と言えば愛なのかもしれないが…其処までは。
想像も出来ず、また考えたくもない。

そして。互い、一手を切り倦ねる中。手を使わず、腕を振るわず、用いる事の出来る手段の有った少年の方が。
どうやら…動きとして読めない分、有利となるのだろうか。

「かはっ、は…ぁぐ、っ、っ……!?何、し…っっ、っ …っ ……………!!」

…息が出来ない。そうとしか思えない。
現実にはきちんと機能が働いているのかもしれないが…それを、脳が実感出来ない。
足りないと感じてしまう分。それを必要とする身体機能も、不全を起こすに違いないと。そんな連想が働いてしまえば…
動ける筈の体自体、動かなくなっていくと。欺瞞が現実化してしまうのだろう。
それはもう良く有る例えとして。催眠状態であれば、嘘の傷すら、現実になってしまうという例じみて。

明らかな異常だが。異常であるからこそ、不可思議、奇跡、ひいては魔法…少年の仕業に違いない。そんな直感。
唯一の反撃手段である物理的な攻撃を図るものの。どうやら相手は、二つ以上の魔術も並行出来るのだろうか。
予想を超える速さで躱され、想像を上回る強さで押さえ付けられ、そして。

「次、っゃ゛…やく、そ…っ゛っ…!?
…………!!―――― ……………!!?!?」

本当に次が有るのなら、だが。相手の言葉に対する揶揄も。案の定続かない。
呼吸が侭成らないのなら、発声など出来る筈が無いのだから。

そして更に三つ目の術。…掴まれた頭の中が燃え上がる。
餓え、と呼んで良いのだろうか?沸き上がったそれは、覚えが有ると言えば有る…欲情。発情。快楽への狂おしい欲望。
壊れかねない程のクスリを打たれた時。団の男達幾人もに調教された時。
そういった今までの、快楽に対する記憶が。纏めて一気に脳内へと溢れ返ってくるような。

びぐん、と体が大きく跳ねる。
これが快楽だけ。酸素だけ。どちらか一方だったのなら。もう少し抗えたかもしれない。
だが流石に。この波状攻撃は耐え難い物だった。
どちらか一方に抗おうとすれば、もう一方に耐えられない。そして一方に耐えられない以上、もう一方へ抗う暇も奪われる。
秒単位で加速度的に。餓える、飢える、それだけが。びくりびくりと藻掻き暴れる少女の中を、満たし尽くしていった。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「納得されるとは思わなんだな。いや、自覚がある分だけ他の溝鼠よりはマシというものか。とはいえ、人である事を誇りに思う様なものでもあるまいがな」

そもそも、多種多様な種族が生きる此の世界において、今更人である事を誇ろう等とも思わない。もしかしたら、魔族が。ミレー族が。その他の種族が。此の地の支配者になるかも知れないのだから。
そう言った意味では、少女の事を動物に例える己は、自己への自信が生み出す高慢と慢心が皮を被った獣と変わらないのかも知れない。

「…それを哀れむ事も、そんな事は無いと慈愛の言葉を囁く事も私はせぬ。貴様の境遇も生い立ちも、知った事では無い。貴様がどの様に生き、どの様な苦難を過ごし、擦り切れていようとも。今此の瞬間は、私を愉しませる為のモノに過ぎぬのだからな」

同情も憐憫も、薄っぺらな慈愛も無い。
過去がどうあれ、少なくとも少女が己の手から逃れる迄は己の玩具でしかない。ならば、己が望む儘に、思う儘に。お気に入りの玩具を愛でる幼子の様に、愛でて、壊すだけの事。
少女を見下ろす己の瞳には、いっそ純粋無垢と呼べる様な、庇護と被虐の入り混じった色が滲んでいるだろう。

その瞳は、地上で溺れるかの如く酸素を求める少女の姿を見れば、愉悦の色を濃くするのだろうか。
少女が苦しんでいる様が愉しいのではない。己の筋書き通りに、思う通りの反応を見せる様が愉しいのだ。
それは、お気に入りの人形を振り回す子供の様な狂気。

「ほら、幾らでも空気はある。好きなだけ、思う存分吸い込むと良い。貴様の心肺が悲鳴を上げて過剰な空気を取り込む様を眺めるのも、多少は退屈凌ぎになる」

餓えている、という認識を植え付けられているだけなのだから、実際に少女の躰の中で酸素が不足している訳では無い。
それでも、身体を支配する脳が。精神が。息が出来ない。酸素が足りない。此の侭では――と。過剰な酸素を取り込む様に訴える。
言うなれば過呼吸を人為的に引き起こしている様なもの。
時間に依って癒される事の無い、疑似的な病。

「……ほう?鼠の啼き声というのも、悪くは無いものだな。
ほら、頑張れ。盛った鼠の様に藻掻けば。或いは、平伏し無様に許しを請えば。もしかしたら、助かるやもしれぬぞ?」

跳ね上がる少女の躰を強く抑え込みながら、クツクツと愉しげに嗤う。呼吸を。肉欲を。二つの飢えに苛まれる少女を追い込む様に。少女の貌に刻まれた傷痕を撫ぜ、首筋へと這わせ、胸元を指先が滑る。
組み伏せた少女の下半身に押し付けられるのは、僅かに熱を持った肉棒。下衣越しにではあるが、その存在を誇示するかの様に、ぐり、と強く密着するだろうか。

ティクス > 「かは、っ  っ  ぁ゛――… っぁ、 ぁ゛  …!」

もう。反論が出来ないというよりも。発声その物が侭成らなくなってきた。
きっとそれは「出来る」と思えば、出来るのだろう。
だが「足りないから出来ない」と、そう脳が認識してしまっているのだから…少女自身にとっては、出来ないというのが、事実。
いっそ本当に呼吸が出来ないという方が。速やかに失神なり…絶息なりでこの窮状から解放される分。マシなのかもしれない。
足りない、足りない、只そればかり。
肉体はただ酸素を求め続け。吸って、吸って、吸い続けて…吐き出してしまうのが怖い。
只でさえ足りない物を、自分から吐き出してしまう事が耐えられない。
結果として、吸っては吐くというサイクルが滞ってしまう分。現実にも呼吸が狂わされていく。
どこまでも藻掻いて、それこそ溺れているかのように…掴まる何かを求めるように、振り回される両手は。
幾度も、圧し掛かる少年の体を叩く事になりそうだが。
刃物ではない、握り方すら弱い拳では。強化されたその肉体に、何らダメージを与える事は出来そうにない。
握っていた筈の刃物は…多分。どこかその辺へ、すっ飛んでしまったろうか。

「っ゛――っ……!!っ、ひ 、けひ、 ぃ゛、っぃ っぎ――!!
ぁ゛、ぁ…誰 がっ  … だか、ら ぉ゛…もちゃ  じゃ  っ  」

あまりにか細いその声は。これだけ密接した相手にすら…届くかどうか、曖昧な物。
恐らく少女自身も。呼吸が出来ない、出来る筈がない、そう思い込んでいる為に。発声を自覚していないだろう。
それでも。者ではない、モノ扱いに。豪奢な貴族服に掛けた指先が、少しだけ、力を増した。
爪を立て、掻き毟り。枝葉による掻き割きを、もう少し追加してやる程度には。
抗いと呼ぶには、あまりに弱々しい抵抗でしかないのだろうが…それでも。
振り回されるだけの人形、手慰みの玩具であるなら、有り得ないだろう行為を。もう少しだけ、諦めていないのだと。

だから…押し付けられる、熱さと硬さに対し。ぎしぎしと砕けそうな程に歯噛みしてみせれば。
滑り落ちた一方の手が、ソレを、引き摺り出してしまおうとする動きを見せたのも…
餓えに倦かせたというだけでなく。文字通りに窮鼠が猫へと、喰らい付こうとする為も。有るのかもしれず。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…どうした?憎い相手に拳を振るうのなら、もう少し力を込めなければならぬぞ。それではまるで、駄々を捏ねる子供の様じゃないか」

酸素を、空気に餓えるというのは、生命活動の根元。それに餓えるというのは、果たして如何様のものなのか。
少女を苦しめる過剰なまでの呼吸。只管に喘ぐ様に酸素を求める様も、結局は身体が少女を守る為に行っている行為なのだから皮肉にすらならない。
実際には何ら異常は無く、魔術に依る"思い込み"によって溺れる少女。
そんな少女が己の身体を力無く叩けば、嘲笑うかの様に首を傾げてみせるだろうか。正しく、少女の生予与奪は己が握っていると言わんばかりの高慢な口調でもって。

「……ほう?まだ虚勢を張る余裕があるか。まだ飢えが足りぬか。渇きが足りぬか。貴様が其処に穴の開いた窯の様になっても、私は一向に構わんのだがな?」

大切な"玩具"の零した言葉――の様な音。
それを聞き零す訳も無く、精一杯の言葉を。健気なまでの少女の矜持を。傲慢に。冷徹に。一笑に付すかの様に囁いた。
過剰な迄の装飾と、無駄に豪奢な装飾が施された礼服が少女に掻き毟られても、其れを止める事はしない。どの様な抵抗も、どんな足掻きも、己の前では無益であると刻み込もうと言わんばかりに。

しかし、正しく鼠が立てた牙の如く。半ば戯れに押し付けていた牡の証に少女の手が伸びれば。僅かに驚いた様に目を瞬かせて少女を見下ろす己の瞳があるだろう。
好き放題に弄んでいた玩具からの一手。それを僅かに瞳を細めて視界に捉え――

「……其処迄餓えたか。それとも、鼠の意地を張り通すのか。何方でも構わんよ。私を愉しませてくれるのならな」

下衣を緩め、半ば強引に少女の手を掴み、導く様に己の肉棒を握らせようと手を伸ばす。
同時に、少女の精神を蹂躙する魔術を。己に抵抗する様に歯噛みする少女に、正しく"重ね掛け"しようと魔力を練り上げた。
快楽を。精を。牡との交わりを。唯只管に肉欲への餓えを、少女の心に流し込む。此処迄肉欲への渇望の魔術を人にかけた事など無い。
唯少女が壊れる様を。或いは、壊れまいと抗う様を見たいが為に、少女の精神を犯そうと構成された魔術は少女へと襲い掛かる。
その間に、少女に押し付けられていた肉棒は、牡としての力を示威するかの様に鎌首を擡げ、熱を帯びて硬度を増していくだろうか。

ティクス > 「   !! …!  ………!!!  」

もう、声すら出なくなった。ひゅー…ひゅー、と。過呼吸故の、細い笛の音のような音ばかりを零す喉。
それでも、二度、三度、繰り返し少年の胸を撲ち。衿や袖を掻き毟り。
無駄も無力も散々論われるものの。それでも、手が止まらなかった。
尚、何かをしなければならない。相手に対して抗わなければいけないというのも。渇望と言えば渇望なのだろう…但し、少女自身に由来する物として。

未だに餓えは止まらない。幾度も呼吸が乱れ、止まり。くらりと意識が失せそうになっては…気絶すら出来ず、また餓える。
どれだけ満たされても足りないのだから、どれだけでも求めずに居られない。あまりにもシンプルな理屈。
そして、その理屈は。もう一方の渇望にも当て嵌まった。
圧倒的な優位に有るからか。単純に男性故か。肉棒へと掛けられた手に対し、少年の反応は鷹揚で。
引き出されたそれに対しても…文字通りに色々な意味で「愉しむ」為なのだろう。見る間に、大きく膨らませていく。
小さな意識のブラックアウトを幾度となく繰り返して、朦朧としてしまう中。
片手の内には収まらないサイズへと、容易に成長してしまった肉棒に対し。ずるりと体を這わせるように、頭を寄せていくのだが。

「!!?!?!? ぅ、ぁ゛ …っぁ ぁ゛  ぁ゛  ……!!」

その中で更に。…更に。欲望が、渇望が、徹底的に暴走させられていく。
手にする事を許された肉棒が。性欲を、肉欲を、獣欲を、満たしてくれるそれが。

欲しい。欲しい。欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい………!!

瞬間、発揮された力は。肉体の限界や身体機能の加減という物を全て忘れた、強引な物。
骨が軋み関節が悲鳴を上げる、それにも構わず籠めた力が。僅かな一瞬へと賭けるように少年へと向けられる。
但しそれは、反撃とは呼べないのかもしれない。
本当に抗い、この状況から脱したいのなら。直ぐ手の届く場所に、睾丸という男性の弱点極まりない物すら有ったのに。
急所へ手を掛ける、武器を探り拾う、等ではなく。少女の火事場めいた力が望んだのは…少年と、上下を反転させて。彼の上へと跨がろうとする事だった。

それが叶うなら、上方へと反り返った肉棒の上へ、躊躇なく腰を下ろし、擦り付けていく。
遅れて気が付き、自身が纏った服を引き摺り下ろして。感覚的に餓えただけの、濡れている筈もない肉孔へ。強引に彼を、その肉棒を飲み込もうと…
苦しくて、狂おしくて、濡れた瞳をぎらぎらと、澱ませつつも煌めかせる眼差しは。
奪われた物も足りない物も、彼自身から奪い返そうという…ある種、盗賊である故の意地を見せていた。