2020/05/06 のログ
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 城塞都市へと向かう王国軍で賑わうゾス村。夜の帳が下りれば、酒場や娼館に繰り出す兵士達の熱気が寂れた村に騒音と歓声を齎しているだろう。
その一角に、妙に兵士達から避けられている区域がある。
日中は多くの兵士や商人。役人から冒険者まで来客が絶えないのは、何の変哲もないごく普通の民家。
強いて言えば、他の村人の家よりも少し大きいだろうか、程度の木造平屋建て。富裕地区の屋敷に比べれば、倉庫よりも粗末かも知れない。
そんな平屋が妙に避けられているのは、現在その建物の仮の主となっている貴族の機嫌がとんでもない事になっているのを知っているから。
触らぬ神に祟りなし、と生存本能に長けた兵士達はなるべく音を立てぬ様に建物付近では過ごしている。
「………くぅ………す…ぅ…」
一方、肝心の少年貴族は重厚な机に広げられた書類に埋もれる様に寝息を立てていた。
握りしめた儘の羽ペンの先には、未だ作成途中の書類が主の起床を心待ちにしているだろう。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 幸い、兵士達の気遣いと恐れの入り混じった静寂によって、少年は暫しの安眠を貪る事になる。
その被害は、翌日の来客者に持ち越される事になるのだが――
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。