2020/04/29 のログ
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」にアミスタさんが現れました。
■アミスタ > 馬車を降り、一息をついた。
背嚢に旅道具。保存食や水や、応急処置の道具や魔法薬や。
衣服も見栄えは変わらねど、頑丈なものにした上で、教会の洗礼で術への抵抗を強めている。
些か金銭的な負担は大きかったが──その娘はゾス村まで辿り着いた。
「……ここから、か」
背丈はそれなりにあるが、華奢な娘だ。ようやく目的地に着いたというに、表情は明るいと言えない。
何せ彼女の最終目的地はアスピダ。「血の旅団」との攻防で功を上げようという腹なのだが……。
既に今、旅費が心許ない。
アスピダへ行くことは出来ようが、潜入して滞在するには不足の懐具合。
故にどうにか、このゾス村でまた幾らかの金銭を得ねばならないというのが、もっかの悩みの種であった。
村を見渡す。冒険者や、王国の騎士や、人の数は多い。
人がいる所ならばなんらかの金銭の動きはあろう──
「……ねぇ。何か、仕事は無い……?」
ひとまず声を掛けてみる。……好ましい応えは得られない。
■アミスタ > はかばかしくない応えも、予期はしていた。
自分の名や顔が売れていないのは知っている。見た目が強そうでないのも。
……実際の所、実力自体もそうだが、そればかりは目を逸らして生きている。
とにかく、現状でその娘が認識したのは、易々と仕事は得られないという事だった。
「……はぁ……分かってた……」
外套の前を開き、衣服の胸元を緩めた。
豊満な体とはとても呼べない。抱きしめれば容易にへし折れそうな華奢な体だ。
戦士達の筋骨隆々な体に比べれば、目方も半分程の──衣服と肌の間には広い隙間も生まれる。
スカートの布地を数度折り返して短くし、脚を広く露わにする。
日を厭う白い柔肌。冒険者としては筋肉が足りないのかも知れないが、女としては──
体型が崩れた年嵩の娼婦とは異なる、若い肉体。
目新しい瑞々しさを予感させる細い線が、雄を誘因するようにゆっくりと歩き始める。
己を餌のように曝しながら、まずは酒場を探す。
取り入る手段を選ばない程度に、この国の悪徳に慣れた娘だ。
少しずつ集まり始めた欲望の視線にも、表面上は何を示すこともなく、村を歩く。
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 彼女が酒場へ近付いていけば、普段とは幾分様相が異なる事に気付くだろうか。
村のどの建物よりも金がかかっているかの様な豪奢な馬車。
酒場の入り口を守る様に直立する甲冑の騎士。
そして酒場の正面で、顔面蒼白といった様子で道行く女性に声をかけ続ける中年の男性の姿があった。
『か、金になる良い仕事がある。ちょーっと貴族様のご機嫌を取って貰うだけなんだ。厄介な事は無い、本当だ。頼む、頼むよ…此の侭だと、俺が代官様に締め上げられちまう…!」
鬼気迫る、と言う様に村人冒険者問わず声を掛け続けている男は、触らぬ神に何とやらといった様に露骨に避けられていた。
それでもめげない男は、酒場に近付いてきた彼女にも拝む様な勢いで声をかけてくるだろう。
■アミスタ > まだ日が高い内とは言え、荒くれ者の集まる地域ならば酒場は盛況であろう。
人の流れが多い方向へと歩き、賑やかな方角へと角を曲がり続ければ、その内に辿り着く。
が──今回ばかりは自分の勘を疑って、一瞬、引き返そうとまでした。
「……ええと……あれ、は……?」
甲冑の騎士が門番の代わりに立ち、貴族階級の馬車が横付けされた酒場など、マグメールの富裕地区にしかあるまい。
何処かの地方領主の館にでも来てしまったかと引き返そうとして、だが、看板の類いからそうでない事を知る。
貴族師弟の物好きが、田舎の酒でも飲みに来たか。
縁の無い話だと思いながらも、酒場へ入ろうとしていた折──声を掛けられた。
「〝ご機嫌取り〟……?」
少しの間、思考した。
声を掛けていた対象が女ばかりで、その物言いで──娼館では満足できない類いの男でもいるのだろうか。
嘆息しながらも、〝金になる〟という言葉が、だんだんと思考を満たして行く。
貴族と言うからには、纏まった金額の支払いも期待できよう。
「……分かった……幾らくれるの……?」
呼び止めた男に対し、そう応える。
物見高く酒場から顔を覗かせる酔客達にも、敢えて聞こえる程度の声量で。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 恐らく、初めてまともに話を聞いてくれたのが彼女だったのだろう。目を輝かせる、というよりは地獄の淵で蜘蛛の糸を見つけたと言わんばかりの表情を浮かべる男。
『まえ、前金で200ゴルドは出す!あとは貴族様のご機嫌次第ではチップは幾らでも、幾らでもだ!本当だ、嘘じゃない。ほら、金。金だ、前金だ。場所は、酒場の二階の一番奥の部屋だ。さあ、さあ、さあ!』
最早問答無用、といった様子で彼女に押し付けてくるのは小さな金貨が二枚。そのままずいずいと酒場を指差したかと思えば、彼女の返事も聞かずその場から走り去るだろうか。
二度とこんな仕事引き受けるもんか!と、遠くから悪態染みた男の叫び声。
■アミスタ > 「……金貨」
大金とは言わぬまでも、独り身なれば数日は落ち着いた暮らしの出来よう金額──それが前金。
手の中に収まった重さと感触、光とを認識している間に、男は何処かへと駆け去っていく。
不穏。安請け合いをして良かったかと迷いつつも、やはり金銭の輝きには逆らえず。
「二階、一番奥……」
内心の逡巡とは裏腹、傍目には平然と──表情が薄いだけなのだが。
周囲の好奇の目を浴びながら酒場を横切り、階段を上っていく。
一番奥の部屋、ドアをノックし、踏み入れば──。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 辺境の村の酒場。その二階は、冒険者や旅人の為の簡易な宿泊所――だった。
過去形になっているのは、酒場の店主や小役人達の涙ぐましい努力によって大きくその姿を変えているからである。
「…酒の追加は要らぬぞ。必要があればベルを鳴らすと言ったであろうに」
元々客が寝る為だけだった部屋は綺麗に磨かれ、書類が散乱した重厚な机が鎮座し、無駄に大きなベッドが村の何処にあったのか首を傾げたくなるような上等なシーツに包まれている。
「……む?酒場の者では無いのか。人を呼んだ覚えは無いが、何用か」
そんな部屋の中央。書類に目を通していた少年は、不思議そうに彼女に視線を向けるだろう。
――要するに、彼女を此の部屋に差し向けた男は、望まれていない娼婦を手配する様に代官に申し付けられ、女の好みを少年に聞く事も出来ず、絶望しながらスカウトに励んでいたという次第。
今となっては、全て後の祭りやも知れないが。
■アミスタ > 入室後、まず目を向けるのは、田舎村らしからぬ内装。
二階に運び込むにも一苦労だろう机や家具や、その上のシーツの質やら。
その金額を推察する程の教養は無いにせよ、〝少し奮発して〟泊まる程度の宿には無いものだろう。
その部屋の中心に、恐らくはくだんの貴族なのだろう少年が居て──
「このあたりの代官からのお仕事……〝貴族様のご機嫌取り〟で呼ばれた、けど……」
もう一度部屋を見渡す。書類仕事。話に出た、代官という役職と合わせて、
「あなたが仕事をすると……困る人がいるの……?」
等と問いながら、遠慮無くベッドに腰掛ける。
目の前の少年が、この地域の地方領主やその系譜とは、中々に考えがたい。
代官がわざわざ女を手配するという奇妙さと合わせて考える、
仕事熱心な少年に女を宛がって、熱心でなくなってもらおう──特に権謀術数に縁の無い頭がまず思いつくのは〝そのあたり〟だ。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…成程。連中も余計な事をする。だが、生憎機嫌を取られる程暇がある訳でも無くてな。幾ら積まれたか知らんが、もう戻っても構わんぞ」
彼女が訪れた用件を理解すると、小さく溜息を吐き出して手元のグラスを呷る。
そして、机の上の書類に目を通しながら彼女に退室を促すのだが――
「……ほう?唯の娼婦かと思ったが、ある程度の観察眼はある様だな。物事を俯瞰出来る者は、嫌いでは無いぞ」
其処で初めて、彼女自身に興味を持ったという様な瞳でベッドに腰掛けた彼女を見つめる。
ふむ、と暫く考える様な素振りを見せた後、ゆっくりと立ち上がって彼女の腰掛けるベッドへと歩み寄る。
「名を聞いておこうか。機嫌取りとやらに招かれた女」
尊大かつ傲慢な口調で、彼女の名を尋ねるだろう。
■アミスタ > ベッドへ近づいてくる少年。その口ぶりと、此処までのやりとりから推察する。
謙る輩が多すぎて、そういう類いの生き物に飽いているタイプだろうか。
甘言で身を立てる者は多い。それこそ、国の上から下までみっしりと詰まっている。
おべっかを使われるのに飽きた人間。……全く知らない訳ではない。
「……娼婦は、副業。本業は冒険者……アスピダへ行くつもり。
だけど……娼婦でも、冒険者でも、どっちにしたって……何となく、分かるよ。
働き者は……良く思われない国だから、ね……」
まだ腰を下ろしたまま、少年の視線を受け止める。
手の中の小金貨二枚、ちゃきっ、と音を鳴らして、
「アミスタ。……200ゴルドぽっちで雇われた。チップはあなたに恵んでもらえ、って。
……急ぎの仕事じゃなかったら……少し、休んだら……?」
見上げる紫の瞳。挑発的と言うのでもないが──
抗う意思や力の無い。風に吹かれれば容易く靡く、野の草のように無防備な瞳だった。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「ほう、城塞都市へか。今や王国随一の激戦区へ赴こうとは、随分と豪気なものだ。だが、冒険者ともなればそういった武功を求めるのもまた良し、と言ったところか。
…言うではないか。だが、それを否定する事も出来ぬな。貴様の言う通り、怠惰と堕落に溺れていたい者の方が多い、という事だ」
彼女の言葉に小さく肩を竦めて頷きつつ、その華奢な身体を見下ろす。それは、アスピダに赴くという彼女の戦士としての資質を見ている様な。或いは、女としての彼女を見定めている様な。その両方を含んでいる様な。そんな観察する様な視線。
「…成程?此の侭追い返されては、金を得る算段が無くなってしまうという事か。正直なものだ。だが、嫌いでは無い。
良かろう。書類ばかり眺めているのも気疲れしたところだ。貴様の金策に、乗ってやろうでは無いか」
無防備に己を見上げる彼女に近付き、その頬に手を伸ばす。
撫でる様にそっと頬に触れた後、口元に浮かぶのは愉悦と高慢さを交えた小さな笑み。
「とはいえ、急に事に及ぶ程の気分でもない。機嫌を取りに来たのだろう?ならば、私の機嫌を昂らせてみると良い。
自らを慰め、私に奉仕し、チップとやらを得られる様に励め、アミスタ」
それは、彼女がどうやって己から金を引き出すのか。己の興が乗るだけの事をしてくれるのか。それを愉しむ様な声色で彼女に言葉を投げかける。
■アミスタ > 戦士としての素質を言うのであれば──少なくとも外見に、その資質は窺えまい。
或いは魔術の類いに習熟していれば話も異なろうが。
だが。女としての用途を言うならば、それは十分に。
いいや、十分以上に機能を果たす事だろう。
顔に大きな傷も無く、髪も肌も清潔に整えている。商品価値を損ねない為に。
外套をベッドの下に落とし、質素な衣服を脱ぎ落とせば、その下の肢体にもまた傷は無い。
柔らかな肉ではないが、骨が浮く程痩せているでもない。すらりとした躰が惜しげもなく曝されて──
「あなた……趣味が、良いんだね……」
頬を撫でる手を受けながら、少し目を細めて、皮肉交じりの言葉を吐く。
とは言え、反抗的ではない。その命令を受けたなら、娘はベッドの下、床に落とした外套の上に降りる。
少年の前で膝立ちになり、手を伸ばす。腰のベルトか留め金か──いずれにせよ、彼の腰から引き下ろす為に。
そうして彼のものが外気へ曝されたのならば、娘はその先端に口付けし──それから口内へと飲み込んで行くだろう。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 衣服を脱ぎ落した彼女の肢体を眺める視線は、男としての欲情と商品価値を見定める商人の様な色が半々といったところ。
正しく華奢という表現が相応しい、無駄な肉の無いその身体付きは、男の欲情を十二分に煽るだろうなと考えていたり。
「良く言われるな。まあ、此の国の貴族であれば大抵が同じ様なものだろう。趣味の悪い男の前に放りだされた不運を嘆くくらいは構わんぞ?」
と、彼女の言葉に返すのは愉快そうな口調と笑み。
彼女が器用に己の下衣を剥いでいる最中、此方も慣れた手付きで無駄に豪奢な礼服の上着を脱いで、近くの椅子に放り投げる。
その一方、彼女の前に晒された肉棒は未だ硬度を帯びてはいなかったが、温かな彼女の咥内に飲み込まれれば少しずつ、鎌首を擡げる様に質量と熱を増していくだろうか。
■アミスタ > あむ……と口の中へ食まれた肉棒を、暫しは舌の熱に触れさせるばかりにしていた。
動かすのは、手。少年の腹部や、太腿や、脚の付け根の皮膚の薄い箇所や──
そこを、さわ、さわ、と。指の腹や掌で少しくすぐったい程度に撫で回す。
そうしながらも、嗜虐の性が滲む口調を頭上から掛けられたのならば、
「んん……んっ、……へい、ひ……らか、ぁ」
言葉を返そうとする。舌を遮る口内の異物。幼子のような舌足らずの言葉。
声を発する度に舌が肉棒を撫で、押し上げ、それが為にますます言葉は不鮮明に変わって行く。
口の中に溜まる熱──と、唾液。ぐちゅっと水音を立てて、肉棒を吸い上げながら、軽く首を揺らし始める。
「んっ……じゅっ、んむ……ぇ、う……っ」
唇で竿に唾液を塗りつけて、それを舌で舐め取るような──舌で塗り拡げた唾液を、唇で啜るような。
ただの村娘のような姿をしていた少女は、娼婦の技で奉仕を始める。
見上げる目は、意地の悪い言葉をも受け入れてか、何処かとろりと蕩け始めていて。
……そして、片方の手が。〝命令〟を忘れずに、己の下肢へと伸びる。
唇と舌が奏でる音に比べればまだ秘めやかな、くちっ……という水音。指を一つ押し込むと、痩躯がぞくりと震えた。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 己の下腹部を這い回る彼女の指先。その感覚に、僅かに己の身が震える。それは、擽られた事による物理的なものではなく、内奥から煮え立つように湧き上がる情欲によるものか。
それを如実に表す様に、彼女の口淫によって肉棒は急速に、びきびきと音を立てるかの様に膨れ上がっていくだろう。
「…存外やるではないか。冒険者では無く、娼婦として専念した方が実入りが良いのではないか?」
舌ったらずな口調で言葉を告げる彼女に返すのは、その技術を揶揄する様な口調の言葉。
首を揺らして肉棒を吸い上げる彼女の動きに合わせる様に、時折不規則に腰を突き出して肉棒を前後させる。それは、奉仕を受けながらも、彼女の躰を道具の様に使うかの様な、戯れめいた動き。
「……それに、私の命じた事をきちんと覚えているのも良い。命令に従順であるという事は、とても好ましいものだ。
だから一つ、貴様に褒美を与えよう。肉欲を。情欲を。存分に昂らせながら、奉仕を続けると良い、アミスタ」
自らを慰め始めた彼女を見下ろす己の眸は、愉し気であり、嗜虐の色を灯したものだろう。
そんな言葉を投げかけながら、体内に循環する魔力を練り上げ、一つの魔術を発動する。
それは、己が得意とする精神魔術。対象の欲求を、欲望を無尽蔵に増幅させるもの。その魔術が蝕もうとしているのは、彼女の純然たる性欲。情欲の焔を昂らせようと、発動された魔術は彼女の理性に纏わりつくだろう。
とはいえ、所詮は戯れに発動された精神魔術。抵抗の意思があれば、容易にレジストするのも可能ではあるのだが――
■アミスタ > 口内で急激に膨れ上がる熱。舌が押し下げられ、喉奥を突かれ、より一層声が曇る。
唇に感じる熱も増して、ならば一層奉仕の熱そのものも熱く高まりながら──
「……っ、う……ら、らっぇ……ぇ、うっ……!?」
実入りが良いというのは実のところ、揶揄とも言えない。安定して稼げるのは〝こちら〟だ。
だが、飽くまでも娘の自認は冒険者。不平を発しようと喉を拡げた時、少年の腰が動く。
ぐ、と喉奥に割り込む切っ先。えづくのを堪えて涙を滲ませながら、抵抗は無い。
揺さ振られるなら、自分は首をその場に留めて、まるで据え置きの玩具のように突き上げられよう。
押し込まれる肉棒の裏筋に舌を這わせ、引き抜かれる雁首に唇が吸い付く。
そうしながらも手は、次第に少年の躰を離れて両方とも──
「んぅっ、う、んぶっ……ぅ、ん……? ……ぁ、あ……!」
突然に、腹の底で火が燃え上がったようだった。
何をされたかは分かる──経験がある。なんらかの魔術の類いだろう。
途端、脚の間を濡らすものが、滴る程にも染み出す。
口だけを奉仕の道具として差し出しながらも、両手は零れ出す愛液を掬い取り、
「んあ、ぅ、うぅっ……! ん、んっ、っ、ちゅ、んぅっ、じゅるぅ……っ」
淫猥な音を舌と唇で奏でながら、指先もまた、ぐちゅぐちゅと秘所を撫で回し掻き乱す。
肉棒の味、臭い、そういうものでさえ今の娘には陶酔の材料となるのだろう。
うっとりと、愛する者を見つめるかのようなまなざしで少年を見上げながら自慰に耽る。
数本の指を押し込んで引っかき回すような、暴力的なやり方で快楽を貪るのは、ただ愛されるより嬲られる事が多かったから。
……そうして愛液に濡れた手が再び持ち上げられれば。
「……も、っほぉ……つよ、ふ……ひて……」
その手は、少年の手を引き寄せて──己の頭を掴ませるだろう。
道具のように使うのならば。
もっと乱暴に扱って欲しい、と。
■アミスタ > 【継続にて】
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」からアミスタさんが去りました。
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」にリムリアさんが現れました。
■リムリア > 盗賊団に占領されていた村が解放されたとの知らせを受けて、急遽物資の輸送が決定された。
その村はそのまま盗賊団討伐の前線基地となるらしい。
流石にそちらの作戦には参加できないけれども、村には一般人も多く取り残されていたらしく、怪我人も多いらしい。
前線で戦う人間だけでなく、後方支援要員も必要ということで、ギルドから指名されたのが少女だった。
治癒の魔法が使えるのはもちろんだけれども、ギルドとしても冒険者の支援を行っていくためには現地の情報も必要という事らしい。
行商隊のように馬車を連ねて村へと入ったのはいいけれど、すぐさま冒険者たちに取り囲まれてしまった。
グループのリーダーである壮年の冒険者が対応に当たってはいるけれど、かなり物資が困窮していたらしく、
集まってきた冒険者たちが各々勝手に持ち出して行ってしまう有様で。
「ちょ、ちょっとみなさん、勝手に持っていったら困ります!
村の人に配る分もあるんですから……っ!
待ってください!」
少女が必死に止めようとしている向こう側では、運んできた冒険者と現地の冒険者がつかみ合いになってしまっていて。