2020/04/25 のログ
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」にアルマさんが現れました。
アルマ > 目まぐるしく繰り返される支配と開放。
善に天秤が傾く事もあれば悪に天秤が傾く事もある。
今は僅か善に天秤が傾く『まだ』平穏に浸れる期間か、それでもゾス村に広がっている空気は水で濡れた薄い紙をぴんと張り詰めさせた空気のようであった……少しでも重さが亀裂が入れば全てが崩壊してしまうような危さ、そして崩壊すれば其処を狙い悪に天秤が傾くだろう。

――…さて、こんな時期に、こんな情勢が不安定な時期にゾス村に駐留しているのは何の因果か、王国が大規模に兵を駐留させる事が出来ない、と言う理由でクエストとして正式に借り出された冒険者であるからだ。

で、であるが、どうしてクエストを受けたかというと店長が童貞捨ててこいと、わざわざ背中を蹴ってくれたお陰である、うん、何だろう今から帰りたくなってきた。

それにしても今夜は妙に空気が危くなっている。
自分の肌で感じる事を言葉で整理すると――…怒りに属する精霊がざわついている、悲哀の精霊も同様に、村に広がる空気に敏感に反応をしているだろう。

それと、先程耳にした話であるが、現在は王国側に傾いているゾス村に貴族などなどが鼓舞という名目で戦地になる此処に見学にきているとか?で余計にそんな空気になっているらしい……妙に同業者っぽい人がいるのもその所為なのだろう。

さて、自分の役目は此処にいる事である。
具体的には斥候に対してのカウンター、或いはそれこそ斥候としてゾス村の周囲を哨戒するのが仕事。

今もなるべくは気配を消し、唱喚魔法を使わず代わりに商喚魔法を用いて小さな小さなゴーレムをあちらこちらに散らばして、当たりを警戒しながら村の柵にそって歩いている最中であった。

敵は何も人だけではない。
この気に乗じて魔物が来ることもあるだろう、若しかしたら敵側に雇われた冒険者と遭遇して戦闘になる事もあるかもしれない、だから油断も出来ない気も抜けない。

アルマ > ――…時間か。
哨戒任務が終りになった事を交代役の冒険者から連絡を受けると、無事に終わったことに胸を大きく撫で下ろす。
残りは宿に帰って眠りを貪るだけ、途中で今夜ゾス村を視察中の貴族の顔でも拝んで帰ろうか、後は王都に帰宅する際のお土産も何か考えないと……。

ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」からアルマさんが去りました。