2020/02/16 のログ
ご案内:「ゾス村」にイディオさんが現れました。
イディオ > (ゴブリンどもを斃して欲しい。依頼を受けた冒険者は、ゾス村へと移動して村長に話を聞いた、何やら最近ゴブリンどもが多く集まり、悪だくみをしているとの事である。
被害と言えば、まだ農作物が少し荒らされる程度であるが、それでも、この村としては致命的に近いのだろう、戦場が近く、兵士崩れが略奪を行うこの場所では。
だから、倒れた兵士たちが残した遺品を売り払い、金を作り冒険者に依頼をする。そんな流れが出来ているのだろう、何故なら、国が討伐してくれないからである。
男は、戦闘系の依頼は余り気が進まないのだが受けることにして、そして、ゴブリンの巣へ。他に冒険者は居ないのかは聞いたが、他にもたくさんゴブリンの巣穴が有るらしい、それぞれに散っているとの事、自分の担当に他に居るかどうか、それを確認したのちに、男はゴブリンの巣穴に発った。

結果から言えば、男の担当した巣穴は大したことの無い巣穴であった。男の剣で切り倒し、クレインクインで打ち貫き、盾で押しつぶす。
ゴブリンの抵抗も、盾を入り口に置いてしまえば他に出口はなく、ふと思い立ったのは隙間から煙を注ぎ込む方法。
超重量の上杭で地面に固定された盾をゴブリンどもが動かせるはずもなく、煙がどんどんどんどん巣の中へ。
暫く待てばゴブリンの燻製の出来上がりであった。

後から念のために剣で止めを刺してゴブリンの耳を這いで証拠を集めて。)

ああ、毎回、こんな風にいけば、良いんだけどな。

(ゾス村に戻って来て、入り口が見えたところで、男は小さく呟く、あまり、戦闘は好きではないのだ。守りに傾倒してるのは、そういう理由もあるともいえる。)

イディオ > (特に後ろからの復讐もなく、合流する仲間もなく、男は一人村の中に戻って来る。そして依頼者である村長の家へと。入り口で軽くノックをし、出てくるのを待つのだ。
暫く待てば、村長が出てくる、自分を見て驚いているのは一人だから、なのかもしれない。他にも依頼をしていたと言っていたし。)

村長、依頼された東の巣穴は殲滅してきた。之が証拠だ。
確認をお願いします。

(どさりとそれなりの量の耳の入った袋、それを彼の玄関の脇に置く、数が数なので家の中に持って行けば生臭くなってしまうだろうし、袋も大きい。
少し手間を掛けさせるのは申し訳が無いのだけれども、此処で確認してもらった方が良いだろう。村長は、目を丸くしながらもシッカリ耳の入った袋を開けて中身を確認する。
暫しの時間がかかるが、問題はないとの返答を貰えた。)

有難う、ならば、依頼完了のサインを頼みます。

(冒険者ギルドでは、受けた依頼に対しての書類が有る、其れにサインをもらい、ギルドに持って帰って初めて依頼の完了の報告になるのだ。
なので、ちゃんとサインをもらい、確認をしてから男はそれを懐に入れる。)

さて、後は……。

(と、男は空を見ればすでにそれなりに暗く成って居る。無理をすれば帰れなくはないが無理をして帰る程でもないだろう、依頼の期日には余裕があるし、後は戻って報告するだけなのだから。
そう考えて男は村長に視線を向けたのだ。)

村長、申し訳ないが、宿に泊めてもらえるように口を利いてもらって良いか?
ああ、大丈夫か、ありがとう、其れならそうさせて貰おう。

(こういう村は排他的であり、よそ者には冷たいことが多い、なので、宿屋に宿を借りるのにも村長に許可をもらう必要が有ると思う。聞いてみたら、既に想定されていたようで、許可は下りている模様。
そして、感謝の証なのか、今回は一泊は村で持ってくれるとの事、其れならその厚意に甘えよう、とゾス村にある宿へと移動を)

イディオ > (ゾス村の宿に到着すると、宿の主人がこちらの事を胡乱な視線で見るのだが、村長の口利きだという事を伝えれば、『ああ、あんたかい』と納得したようである。
取りあえずは、空腹も有るので食事を頼むことにする。メニューを眺めて、そして食事を注文と、酒を注文することにする。
パンと、肉と、スープ、それなりの量を注文したが、そのまま奥へと行く店主。)

――――……。

(他にも冒険者が居ると聞いていたが、今、居るのだろうか、メニューと酒場の店主に意識を取られていたのもあり、男は今更のように店内を見回すことにする。
他に居るならば、一人で酒を飲み食べる無聊を慰めるもよし。
帰りの道の連れ立ち程度には、良いのかもしれないと考えたからで。)

イディオ > (しばらく待っていれば、パンとスープに肉料理が運ばれてきたので、男は感謝の言葉を彼に伝え、酒を貰う。目の前にそろった食事。
男はまずパンをちぎり、スープに付けてふやかしていく、或る程度柔らかくなったところを男はそれを口に運ぶのだ。
もぐ、もぐ、もぐ、とパンをかじり、酒を一口飲んでから、肉料理へ。
肉料理は塩コショウのとてもシンプルな味付けだが、それだからこそ、酒に合うのだ。がつりと噛んでピリリとした味を酒で洗い流すように。)

ふむ……ん。

(しかし、やはりこの村は余り人が居なさそうだ。ぐるりと周囲を見回しても誰もいないし、客は今のところ自分のみ。誰か先に休んでいるのだろうかとも思うのだが流石に、パーティでもない他の冒険者の事を聞くのは流石に如何だろうと自重する。
ごくり、ごくり、と酒を呷り、パンとスープ、肉をかじる。
どうしたモノだろうか、こういう時は、冒険者ギルドの騒がしさがそれなりに寂しく思えるものである。
もう一口、男は酒を呷る。)

イディオ > (ごくり、ごくり、酒の苦さが喉を滑り、かっと腹の中が熱く成る感覚が有る。酒もそれなりに良いものであるようだ。恐らくこういうお礼の時に振舞われる良いものなのだろう。
肉料理を、パンを、スープを堪能する男は、しばししたら、食事を完了するのである。
そして、もう一度、店内を見回してみる。)

―――――。

(やはり、誰もいない、ゾス村の宿やの主人が、どっかりと座っている位である、そして、食べ終わったのを確認したのだろう、立ち上がり近づいてくる。
そして、自分の目の前にある皿や器を下げていくのである。しかし、もう少しだけ呑みたい、ので。男は、財布から金貨を取り出す。)

おやじ、もう一杯。

(金貨を出して、注文をする、彼は静かにそれを確認し、奥に引っ込み、新しいジョッキと酒を持ってくるのだ。それをテーブルに置いて戻る。
もう少しだけ、飲んで戻ることにしよう。
そして、そのもう少しはすぐ来てしまい、男は、おやじに鍵を預かり、二階へと上がっていくのだった―――)

ご案内:「ゾス村」からイディオさんが去りました。