2019/11/27 のログ
ご案内:「ゾス村」にカタリーナ・ドゥアルテさんが現れました。
■カタリーナ・ドゥアルテ > ゾス村に喧騒が広がる。
カタリーナ・ドゥアルテ率いる騎士団数十名が反王国組織の者が潜伏しているとして、大々的な強制捜査に現れたのだ。
実態は貴族の権限を傘に着ての徴発行為である。
各家に武装した兵士が入り込み、めぼしい物や年ごろの女を見つけては取り調べを行うとして連れて行く。
連れられた女達は逃亡帽子の足かせを嵌めた上で馬車へと載せられる。
「これで全員か?」
一団を率いるカタリーナは配下の兵士からの報告を氷のような表情を浮かべ、聞いていた。
「…だいたい10人程度か。
今回は随分と少ないが仕方ない、出発の準備をしろ。」
カタリーナは配下に準備を急がせる間、単身で村の中を見て回る。
配下の者たちははっきり言って練度が低く、ドゥアルテ家は敵が多い立場である。
ひょっとすれば、命知らずの正義の味方が牙を向くこともあるのだ。
もっとも、そんな連中を返り討ちにして、甚振るのがカタリーナの常なのであったが。
■カタリーナ・ドゥアルテ > 「おっと。」
物陰から攻撃を仕掛けてきた不審者を足払いし、転倒させる。
そのまま腰を踏みつけ、剣先を向けた。
鋭い切っ先が不審者の顔へと突きつけられる。
「君は誰だ?
恐らく、私の命を取りに来たのだろうが。
運が悪かったな。」
カタリーナは険しい表情の不審者の身元を正そうと質問を続ける。
はたして、何者であろうか。
ご案内:「ゾス村」にアンジェリカ・アーベルハイドさんが現れました。
■アンジェリカ・アーベルハイド > 彼女がその村を訪れたのは単なる偶然であった。
特に何か用があるわけではなく、所用の帰りに立ち寄ったところ、略奪行為を見つけ、正義感に狩られただけである。
そうしてその無謀は簡単にそのつけを払わされることとなる。
不意を突いたつもりが簡単に負けてしまい、窮地に立たされていた。
「ボクはアンジェリカ。ノーシス主教奉仕隊所属です。あなたたちの悪行を止めるべく介入しました」
そんなことを馬鹿正直に話してしまうあたり、彼女は世間知らずであった。
■カタリーナ・ドゥアルテ > 「ほう?」
アンジェリカと名乗った不審者の腹を踏みつけるカタリーナ。
態々身元を正直に名乗る潔さが気に入った。
「ノーシスの奉仕隊と言えば、当家も世話になっているが。
我々のことを悪行と呼ぶのは感心しないな。
これは王城が認めている正式な摘発行為だ。」
騒ぎを聞きつけ、兵士の一人がやってくる。
彼女はアンジェリカの武器を引き取れば、少し離れた所で見守る。
こういった時のカタリーナの邪魔をした者はひどく叱られるのであった。
「まあいい。 君には貴族に意味なく刃を向けた罪を償ってもらうとしよう。
それで君たちの組織はお咎めなしだ。」
カタリーナは剣を収めると、虚空より茨状の鞭を取り出す。
右手を大きく振りかぶれば、蹲るアンジェリカの背に容赦なく叩きつけた。
隣で立っている兵士が表情を変える程、鞭の音は激しく空を切るのであった。
■アンジェリカ・アーベルハイド > 「うぐっ!? いぎゃっ!!!」
いばらの鞭でたたかれれば、悲鳴を上げる。
叩かれるたびに、薄い服で守られてもいない腹や胸、背中の皮膚が裂け血が飛び散る。
しかしそれでも気丈に睨み返すアンジェ。
常人なら数度で気絶する激痛でも、気を失わずに睨み返していた。
もっとも剣は叩きおとされ、体力を消耗した状態では抵抗はできないだろうが。