2019/10/28 のログ
ご案内:「ゾス村」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > ゾス村の東にて魔族が小規模な砦を設営中なのだとか。
やがてそれが前線基地となってしまう前にと、冒険者ギルドは討伐隊を組織する事になった。各地のギルドへ、討伐依頼が張り出される。依頼を受ける者は一度ゾス村にて集合し、そこでパーティを編成した後に出発するらしい。

ギルドが手配した集合場所は村の宿。
その大部屋だ。
依頼を受けた遊牧民は、集合時間よりだいぶ早く村に到着。ギルドから連絡を受けた宿の主人によって部屋に案内された。

「お邪魔します、っと……。僕以外はまだ誰も来てないみたいだね。
パーティ編成は明日で、出発は明後日らしいから少しのんびり出来るね」

がらんとした大部屋を見回す。窮屈気味に並んだベッドの一番端に腰かけると、背負っていた背嚢と腰に下げる荷物や武器を解いて身軽になった。
夕食はもう済ませたし、早めに寝てしまおうか。それとも、少し外を散策しようか。そんな事を考えながら、ブーツを脱ぎ、村人が用意してくれた湯桶で足についた土埃を拭って。

ご案内:「ゾス村」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「あぁ~あ。せっかくの休暇だっていうのに」

ぼやきながらゾス村へと現れた女は、宿へと足を運び。
冒険者免許を見せ、説明を受ける。

「まぁ。ギルドが依頼主じゃあサボれないわよねぇ」

せっかくリラックスしてたのになぁ。
そう思いつつ、宿の主人の案内を受ける。
『すでにお一人、冒険者の方がいらしておりまして』などと聞けば。

「勤勉な冒険者もいたものね。
 ま、どうでもいいけど」

一番乗りとは、ずいぶんやる気のある冒険者なんだな。
そう思いつつ、部屋に入れば。
そこに居たのは女の知人にしてお気に入りの少女。
さっそく声をかけようと思う女であったが。
そこで、すこしイジワルを思いつく。
そう。肉体変化の呪文で女になっている姿は。
まだ相手には見られたことがなかったのでは? と思い立ち。

「……どうも。アナタも冒険者なのかしら?」

相手に近づきつつ、そんな風に声をかける女。

「まだ若そうなのに。こんな依頼を受けるなんて。
 フフッ。よほど実力に自信があるのかしら?」

クスクスと笑いつつ、相手とは距離のあるベッドに腰掛け、首をかしげる女。
表面上は。『アナタみたいなオチビちゃんには、このお仕事は早いわよ?』的な、高慢な女を演じてみせる。

タピオカ > ひとここちつくと、さてどんな強者が今回の討伐に加わるんだろうと思いを巡らす。
自身が旅に出てる理由のひとつは、色んな人との出会いや関わりを持つためだ。それによって自分自身を強さを含めて磨かれ、揉まれるのだ。
そして単に、人と会うのが楽しいからでもある。
だからこそ、こういった不特定の人と関われそうな依頼に飛びついたわけで。

鼻歌まじりで曲刀の手入れをしていると、黒いドレスの胸元を押し上げる悩ましい体つきの女性が姿を現し顔を上げた。
歩くたびにたわわに弾む様子も、毅然と歩くドレス姿も同性ながら惹きつけられてしまう。
これから魔族を討伐しに行くのに、彼女のほうが夜魔のように妖艶だと思えた。

「こっ、……こんばんは、お姉さん!
……びっくりしちゃったよ。お姉さんみたいなきれいな人が冒険者なんて。
ふふ。それはもちろん。魔族の巣を潰しに行くだけの自信はあるよ。……試してみる?」

少し噛み気味なのは、年上のお姉さんの雰囲気に飲まれ気味だったからだ。
後はいつもどおり、にこやかに挨拶し。
実力を疑うよな口ぶりには不敵に笑むと、手に持つ曲刀をひと呼吸で鞘に収め。ベッドから立ち上がると同時に居合で抜き払う。座るといつの間にか、曲刀は再び鞘に収まっていた。そんな仕草を見せて。

ちなみに、呪いを受けて女性となった相手とは2年前にハイブラゼールのカジノで会ってるが、さすがに年月が経ちすぎて遊牧民の頭から記憶がすっぽぬけていた。

セイン=ディバン > 部屋の中に入れば、そこにいるのは知人の少女だけで。
女は、内心。まぁ、冒険者の集まりなんて三々五々。
気ままに生きているやつらだ。どれだけの数が集まるのやら、である。

知人は、曲刀の手入れをしていた。確か、愛用の剣だ。
女の得手はダガー、ナイフ。使えてもショートソードまで。
癖のある曲刀を使える相手は、近接戦なら女など足元にも及ばぬ実力の持ち主だ。

「ふふっ。こんばんは。
 ……あら、お上手ね。お嬢ちゃんも可愛いと思うけど。
 ……わお。いい腕前ね」

くすくすと笑っていた女だが、相手の居合の腕を見れば、少し驚いたような様子。
だが、そこで女は。貌に似合わぬ凶悪な笑みを浮かべ。

「……腕試し。してみる? お嬢ちゃん」

相手を更に侮るような言葉。女はベッドに座ったまま、掌を相手に向け、くいくい、と誘うように。

なお、女の姿は呪われていた頃とはかけ離れている。
獣耳もないし、年齢も大分違う。
相手がそれらの情報から、女の正体に気付けぬは当然と言えた。

タピオカ > 「あは、可愛いなんてありがとお姉さん!
でも、お姉さんには叶わないよ。……教えてよー。どうしたらそんなに素敵なお胸になれるの?」

からっと明るい笑顔を向けると、羨ましそうに見上げる。見上げるほどのたわわなふたつの乳頭は、自分にはどうしても持ち得ないものだった。身体を動かしても食べ物を食べても肉付きのまったく行き届かない、自分の胸元を触れると、音もしないのにぺた、ぺた、とでも鳴るような切なさ。口元をヘの字に結んでそうご教授願い。

「へへー。当然!
腕がなる……って、……外に出るんじゃなくてベッドで……?
う、うん……」

剣のお手合わせ願える!と瞳輝かせるのは、もともと気の荒い一族の出自だからで。早速とブーツを履き直そうとするけれど、ベッドから立ち上がる気配の無い彼女に顔つきが動揺する。
ぎこちなく頷くと、そのまま彼女の近くに寄っていき。

セイン=ディバン > 「いえいえ。アナタ、とっても素敵だと思うわ。
 それこそ、食べちゃいたいくらい……くふっ。
 ……そうねぇ。やっぱり、栄養のある物を食べて。
 あとは、胸の筋肉を鍛えるのが一番かしらね」

相手のことを魅力的だと思っているのは本当なので、そこは真っ直ぐに伝えつつ。
胸に関しては、女は経験上有効だと思うことのみを伝える。
なにせ女の体は魔術で作り上げたもの。胸のサイズも、身長も、スタイルも、年齢も。
正直、自由自在なので。

「だって、私もう汗流してきちゃったし。
 外に出て汚れたくないのよね~……。
 ……ふふっ。警戒心足りなさ過ぎない?」

外に出て、なんて冗談じゃない、という様な演技をしつつ。
相手が近づいてくるのならば、それをにこにこと見守り。
そのまま、相手がある程度まで近づいたのなら。
ベッドのシーツをつかみ、思いっきり相手に向かって放り投げる。
瞬間、胸元からリボルバーを取り出し、相手に対してポイントする女。
……もしも相手がその武器を見たのなら、気付くかもしれない。
この女の正体たる男と、まったく同じリボルバーをもっている、ということに。

タピオカ > 「な……っ!……何言ってるのさ、……お姉さん……。
そっかー、なるほど。
……うん、……僕もがんばる!いつかお姉さんと谷間を見せ合いっこするからね!」

彼女が食べたいと言うと、それは奇妙な蠱惑的な響きを伴っていた。思わず褐色肌に朱色がさしてうろたえ。あわあわと視線が宙をさまよいつつ。
アドバイスに神妙に頷くと、ぐっと胸を張る。
今は無い乳肉であるが、いつか相手と押し合えるほどの肉鞠になってみせるとケツイを新たにした。

「あは……。それはわかるよ。眠るときは綺麗しておきたいもの。
……警戒心?……、……ッ!?」

野外生活に慣れて、いつでもお湯がじゃぶじゃぶと使える環境ではない場所にも慣れている。けれど、同性の冒険者としての物言いにはよくよく理解できて。
しかし、そこから続く物言いには軽く小首傾ぐ。
次の瞬間視界を覆い尽くしたシーツに対して、身体は反射的に動いていた。一瞬で腰の曲刀を抜き、シーツを両断しながら大きく斬り下がる。

「やられた……。……降参!
動きが早いね、お姉さん!それに、回りのものをうまく使いこなしてる。
僕も見習わなきゃ……って。……その武器……は……」

剣の間合いから離れていても、リボルバーに狙いを定められていてはひとたまりもない。悔しげに呟くと、曲刀を鞘に収めて両手を上げた。瞬時に環境を味方につける機転と、有利に事を運ぶ鮮やかなお手並みに感心顔。
と、その遠距離武器に見覚えがある気がしてぱちぱちと睫毛を弾ませ。

「……セインと同じ武器……!?
お姉さんって、……まさか……!」

セイン=ディバン > 「あら、本心よ?
 本当に食べちゃいたいくらいなんだから……。
 ……えぇ。頑張って。そうなったら、世の中の男たちがアナタを放っておかないわ」

くすくすと笑いつつ、相手の成長した姿を思う女。
きっと国でも有名な美人冒険者として、名を馳せるであろうなぁ、などと。

「そうよね。女の子ですもの。
 ……距離を、不用意に詰めすぎよ?」

女たるもの、体は綺麗にしておいて当たり前。
そう思いつつ、相手の性癖を思い出し、ちょっと苦笑。
相手に向かい、シーツを投げ、隙を突いてリボルバーを構えれば。

「ふふっ。ちょっと私の見た目だけで判断して侮りすぎね。
 もしもアナタが、最初から本気で接近してきたら。
 私に勝ち目なんて無かったでしょうけど」

降参宣言する相手に向かい、女は笑みを浮かべたまま言う。
女も敏捷さには自信があるが。相手には及ばない。
相手が武器を納めながら、何かに気付いた様子を見れば。

「……さすが。洞察力も一流ね。
 ふふっ。タピオカ、元気そうね。
 そう。私よ、私」

いじわるはここでお終い、とばかりに。女は武器をしまい。
胸元から、細巻を取り出し吸い始める。
それは、女がいつも吸っている細巻で。
女の笑顔は、いつも相手が見ている。胡散臭いような笑みに変わっていた。

タピオカ > 「あはは……、精進します……。
だって、黒いドレス姿でベッドに手招きされたら……。
僕じゃなくても誰だってドキドキしちゃうから!
色気って武器だなあ……うぅ……」

浮かべられる笑みに対して、へにゃりと肩を下げて。
きっと自分も彼女の色香にかかったのだろう。
シーツに対応するだけじゃ、次の戦場じゃ生きてられないと反省しつつも、妖艶さにはやはり恨めしそう。

「わーーー!やっぱり!セイン!
セイン!……って、ねえ、ねえ!
どうして女の子になっちゃったの?前に言ってた呪いのせい?それとも、気分転換に性転換?」

桃色の谷間から取り出された細巻にいよいよ相手の正体に確信して。弾む声音で再会を喜ぶ。
意外な形での再会に質問も矢継ぎ早になり。

セイン=ディバン > 「そうね。アナタみたいな可愛らしい子だと。
 罠にハメようとする輩も多いだろうから。
 人を見る目は養っておいたほうがいいわよ」

脱力した相手を見て、思わず微笑んでしまう女だが。
シーツを手に取れば、回復魔術を発動し、切断されたそれを直してみせる。

「ふふっ、あんまり騒がないの。
 あぁ、ちょっとね。言ってなかったわね。
 私、肉体変化の呪文を習得したから。
 もう性別も思いのままなの。で、今日は女の気分なわけ」

はしゃぐ相手の頭をなでつつ、シーツをベッドに戻し。
相手の質問に答える女。
そのまま、相手をベッドに手招きしながら。

「……ふふっ。触ってみる?
 正真正銘、本物の女の体よ?」

どこか、イタズラを提案し、共犯者にしようとするような。
そんな笑顔で、相手をベッドに招き入れる女。
わざとらしく、胸を持ち上げて見せたり。