2019/09/11 のログ
ご案内:「ゾス村/空き家」にメルトスラッグさんが現れました。
メルトスラッグ > ――…ゾス村。

村の片隅に幾つかある空き家の一つ。
どれも宿代を浮かせたい冒険者や宿が埋まっている時の為に
冒険者や旅人に無償で解放されている。

食事などは勿論でない、それは無償なので仕方ない。
だが清潔な寝具に最低限の家具は十分素泊まりとしての条件を満たしている筈である。

しかし今夜はその空き家の一つが所謂ハズレとなっていた。

原因はモンスターの侵入。
正体は巨大なナメクジのモンスター。
村人達の不運は同時期に狼などの野生の生物の対処に追われたことで、
その隙を縫うようにゾス村にナメクジのモンスターは侵入し、
空き家の一つに入り込んで其処に巣食ったようである。

一見して他の空き家と変わらぬ家具や寝具なのだが、
天井を見上げれば其処にはでっぷりと鈍重な肉体をもったナメクジが張り付いており、
外気による乾燥を防ぐ為に一時的に仮死状態となっている。

だが、もし空き家に足を踏み入れる者が居ればそれは一転する。
丁度巨大なナメクジのモンスターは発情期入っている為、
人間やミレーそれに亜人などのヒトの姿をした生物の匂いに
過剰に反応するようになっている。

それに室内を備え付けのオイルランプに火を点して室内を明るくすれば部屋の彼方此方に何か茶色いかさかさしたモノがこべりついているのも見えるだろう。

その時点で空き家から逃げるべきである。
そうでなければ彼らは眼を覚まして……。

メルトスラッグ > 誰も空き家を利用する者が居ないのであれば、
巨大なナメクジのモンスター達の仮死状態は続く。
足音か匂いかそれが無ければ彼らは目覚めることは無い。

その時を待ち、ジッとしている事で消耗を避ける為に。
暫くは村の中で空き家の一つが酷く汚れているという噂くらいにはなる筈で、
それを見に好奇心を向けた村人が一人行方不明になったとか、ならなかったとか。

ご案内:「ゾス村/空き家」からメルトスラッグさんが去りました。