2018/09/15 のログ
■パラスワーム > 大通りと呼ぶには少し寂しい通りを歩き、数少ない店の裏手や何やらを覗きこみ、再び歩き出してとゾス村の中を一通り歩きまわった野生の狼に寄生した触手生物の群れは結局最初に足を運んだ酒場のある通りへと戻ると、酒場に直接踏み込みはしないが、鼻先だけ覗かせて嗅覚を使い酒場の酒臭い香りの中から、苗床に使えそうな雌を探るが……冒険者崩れ程度では繁殖には難しく、ふぃっと鼻先を逸らして酒場の裏手にまわってみる事に……。
裏手にまわったところで結果は変わらないが、酒に溺れたかなんだかで弱ってる相手でも良いから襲って一先ず身体を乗り換えるかしようと行動に移るが、矢張り村と言う事もあり人口は少なく、丁度いい相手は見つからなかった。
――…さて、触手生物の群れは野生の狼の身体が持余す本能に煽られてか、狼本来の意思とと操ろうとする力が反発し始めて、先程までの軽快な足取りは酒場に似合いそうな千鳥足の様に右に左にぶれ始め、結局酒場の裏手の壁に身体を預けて、横たわってしまう。
休みたい、と言う事ではなく今一度狼の身体を本来のモノから奪うために深く巣食うのだ。
その様子は傍目からでは判りづらいが良く見れば時折狼の皮膚が波打ち、その横たわった身体が痙攣して、注意深く見ればそれは異常なことだとわかる程に……。
暫くは狼と触手生物の戦いは続く、それは結果により村に不幸が訪れる事になるがそれはまた別のハナシで……。
ご案内:「ゾス村」からパラスワームさんが去りました。