2018/09/03 のログ
ご案内:「ゾス村」にガラッゾさんが現れました。
■ガラッゾ > 紛いなりにも妖精族だった亜人は鼻が利く、戦火の匂い、救いを求める弱者の匂い、後は作品を求める力に溺れた者の匂いとそれを欲する人間の臭いだ。
具体的にはアレだったり、コレだったり、等と予知能力的なモノほど制度はないが、何久方ぶりに眉間がビリビリとしている、金になる予感、流通が騒がしくなる予感……と、すればそれなりに材料が必要となるだろう、と言う事で王都ではなく珍しく集落と王都の半ばあたりにあるゾス村へと足を運んだ。
酒を飲んだり村娘にちょっかいをかけに来たわけじゃない、ゾス村の安宿の一室か空き家を買い上げて一時的に拠点を構えようと考えたのだ。
しかし、自分で言うのもアレだが美形とはかけ離れ、人を騙るにも背丈格好がそうなっていない、その差を埋めるのに情報を集める為にまずは村の中を歩いて、色っぽい未亡人や娘さんの家に押し入ったり、押し倒したり、そのままその家を占拠してやろう……つまりそういう事にした。
――まあ最初は真面目に探す心算だったが、そういう事になったのだ。
あ、誰かが借り上げた宿の部屋に押し込むのも悪くないのかもなぁ……と思うその顔は醜悪さに下品さを加えた誰が見ても好ましくない表情になり、思わず背丈ほどの柄の長い戦鎚
を担いだまま、誰も何も言っていないのに一人で村の通りでげらげら大笑いまで始めてしまった。
ぼろぼろのローブを着てフードで顔を隠したまま戦鎚の柄でで己の肩を軽々とんとんっと叩く姿は行き交う人の奇異の視線を全身で浴びることとなる……。
■ガラッゾ > 一先ず、今夜は安宿に部屋でも借りようか、後は時間をかけて値踏みして美味そうな獲物と温かい部屋とを何とかすればこんな辺鄙な村でも楽しめるだろう。
いや此処は農具や道具の修理を安めに受けて恩を売っておいた方が後々……と考えることもあるし、予定もたてねばなるまい、と一先ず安宿の方に足を向けて歩いていくのだった。
ご案内:「ゾス村」からガラッゾさんが去りました。