2017/10/09 のログ
ご案内:「ゾス村」にシュティレさんが現れました。
シュティレ > 宵闇を通り越して、朝となってしまいましたが、ようやく到着しました。
以前到着したところはマグメールではなく、ダイラスという場所であるとの事、通りで城とかがなかったのですね。
道を聴き直し、私は徒歩でマグメールに向かい、中間地点と言えるゾス村に到着いたしました。
なんでも此処は、戦場にほど近いせいか戦争の余波を受けやすい場所とのことです。
そして、聞いた通りの寂れ具合。
寂れ具合というのは少し間違っているかもしれません、程よく家屋が壊れ、村人らしい人々はすごくこちらを見ております。
警戒しているのがまるわかりです、仕方がないとも思いますがあまり気分がいいものではありません。
私は取り敢えず、酒場へと向かうことにしました。
村人は警戒強くても酒場や宿は旅人を顧客とするので無碍にされないと判断したからです。


――――さて、どれが酒場なのでしょう。

シュティレ > 困りました……どれも同じような廃屋一歩手前に見えてしまい、酒場がどれかわかりません。
こういう辺境の村とかにある家は、どれもこれも、素朴すぎます。ヒトの美意識から見ても恐らくは底辺に近いとは思うのですけれど。
私たち血族から見れば、近寄るのも嫌な位コキタナイ豚小屋というものなのです。
我慢はしますけれども。
見分けが付かないとは思いませんでした、そして村人は絶賛警戒中で家の中から出てきません。
どうしたものでしょう、酒場がわかりません、こう、村の中心の井戸の周りを歩いて見比べるしかありません。

とても、困りました。

シュティレ > 困っていても、誰も声をかけてくれません。
村のというのはこうも情け容赦のない存在なのでしょう、ヒトにもいろいろいるものなのですね。
いえ、もしかしたら、他人に気を回すことのできないぐらいに余裕がないというところでしょうか。
確か見るべきヒトは心のどこかに余裕を持っている人が多い、余裕がないのは破滅が近いヒト。
そういう意味であれば、ここのヒトは破滅が近いのかもしれませんね。
力がない、その上に戦場の近く、魔族がここまでくればすぐに蹂躙されてしまうほど儚い存在。
そう思えば納得できました。
とはいえ、このままでは、どうしようもありませんので、手近な推定掘立小屋に近づいてみます。
入口が空いているところに入り中を覗いてみます。

みすぼらしいテーブルや椅子がいくつか。
奥で何やら作業しているヒト。

「少々済みません、ここは、酒場ですか?」

『ここは宿屋だよ、酒場は夜からだ。』

ここは宿屋のようです。
酒場は夜にならないと開かないそうです。

シュティレ > 「仕方がありませんね」

血族である私は、ヒトと同じ食事は必要としません、美味しい物を食べるのは趣味というやつでしかありません。
城にいる際は権力というものを見せる理由もあり、豪華な食事をしております。
ないなら仕方ありません、ゾス村の食事というものを試してみたくもありましたが諦めることにしましょう。
朝から宿で休むという選択肢もありません。
そうなるとやることはひとつしかありません。
ここにいる意味もないので、早くマグ・メールにたどり着くことにしましょう。
ダイラスで、もらった地図を開いて、方向を確認します。
道に間違いがないことを確認して、私は歩き出します。
そして、ゾス村を後にするのでした。

ご案内:「ゾス村」からシュティレさんが去りました。