2017/07/04 のログ
ご案内:「ゾス村」にアインズさんが現れました。
アインズ > ゾス村の片隅にある半ば朽ちかけた廃屋。
空き家にしては住人がいた気配は遠く、埃が積り、空気は澱んでいる。
だが幸運な事に屋根に穴は開いておらず雨露をしのぐのには丁度良いだろう。

今宵は月すら隠れる厚い雲に覆われた雨降る夜。
その廃屋には雨から逃れ、同時に雨から逃れようとする獲物を待ち受ける為に巣食う巨大な目玉に無数の触手を生やした魔物が存在してた。

湿度高く、雨の音五月蝿く、室内は暗闇に満ちている。
せめて晴れていれば星明かりや月の輝きで室内は照らされるのだが、今宵はそれもなくただ闇に包まれている……。

それを利用して巨大な目玉に触手を生やした魔物……アインズは廃屋の出入り口の扉の上、天井に触手を絡めて天井よりぶら下がり、巨大な目玉でジィーと廃屋の入り口である木製の扉の方を眺めている。
鍵もなく、朽ちた扉はいとも容易く開く事を知っており、アインズは扉を開けた獲物を即座に掴まえるべく、陣取った場所は扉を開けただけでは見えぬ死角。

もし気になって、気配を感じて扉をあけて天井を見上げれば、巨大な目玉と視線が交差するだろう。

アインズ > 待ち伏せしていても結果が出ないと判ると、廃屋より外へと出ようかと魔物なりに迷うのだが、外は生憎の雨である。
雨に当ると蒸発するとか大ダメージを負う訳ではないのだが、不愉快な事に変わりはなく、今宵は獲物を掴まえるのを諦めて眠りに付くようだ。

人の頭部程もある巨大な目玉
竜の屍骸から零れ落ちた目玉だの魔法の手先だの言われているが、真実は誰も知らない。
その巨大な目玉はゆっくりとではあるが瞼に覆われていき、静かに眠りに落ちていったという……。

ご案内:「ゾス村」からアインズさんが去りました。