2017/02/06 のログ
■タマモ > 間を見て、スプーンでシチューを掬って口に運ぶ。
慣れたもので、これくらいの時間を置けば食べれるのは分かっている。
うん、さすがに何回も痛い思いをしていれば覚えるものだ。
こうして、美味しい料理に手を進めていきながら、軽く店内を見回す。
つい先日、危険が迫っていながらも感じ取れなかった村人達。
もし、あのまま見逃していたらと思うと…いや、考えるような事でもないか。
何の能力も持たない者に、それを求めても始まらない。
何事もなかったのだ、それで良しとしておこう。
そんな感じで、その視線をたまに窓の外へと移したりして食べ続ける。
■タマモ > ひょい、ぱく、ごくん。最後の一口。
残ったエールを飲み干して、食事は終了である。
「ふぅ…うむ、久々に腹いっぱいになったものじゃ。
さて、食欲を満たした後は…」
満足気に座る椅子の背凭れに凭れ掛り、ぐーっと伸び。
呟きつつも、周りを見渡すも…まぁ、うん、後をってのはちょっとあれかもしれない。
さすがに、村人をって訳にもいかず、である。
「………仕方ない、今日はのんびりと休み、明日から王都にじゃな」
はふん、と溜息を一つ。残念そうにするな。
■タマモ > しかし、そもそもの目的は九頭龍山脈だけでも徒歩で抜け切る事。
実際には明日から、とは言うものの、到着も明日なのだが。
とにもかくにも、今日はやっと柔らかなベッドで寝る事が出来る。
別にどこでも寝る事は出来るのだが、良いものは良い。
「さて、では寝るとするかのぅ…」
くぁ…欠伸を一つ、椅子から腰を上げる。
少女はそのまま、宛てられた部屋へと姿を消していくのであった。
ご案内:「ゾス村」からタマモさんが去りました。