2017/01/25 のログ
ご案内:「ゾス村」にミケ・ファムトさんが現れました。
ミケ・ファムト > 深夜のゾス村。 家々の明かりも消え、静寂に包まれている。
物音と言えば風の音だけであった。 その音の中に、がたがたっと音が響く。
ゾス村の一軒の家の窓が少し空き、その隙間から体を抜け出すのは泥棒ではなく、その家の子供。
慣れたように地面に足を下ろすと、中から鍵が閉まらないように細工をしてから窓を閉じた。
「ふぅ…」
今日もうまく抜け出せたとひとまずの成功に安どの吐息を漏らしながら家から少し離れたところに隠しておいたランタンと木の槍や、タオルや水筒が入れられたナップサック。

足音を殺しながら家から離れたところでランタンの明かりをつけ、自分の修行場である森の中に足を踏み入れていく。

ミケ・ファムト > 少年が自分にだけわかる様に少しずつ作った獣道。
ランタンがなければ頭上の月光も、木の枝に遮られ足元は闇に包まれていただろう。
だが少年の手の中にはランタンがある。
ランタンが照らす暖かな光の中でも寒さで一度身じろぎする。
「うわ… やっぱり寒い」
ぶるっと体を震わせながらも、枯れ枝を踏みサクサクと音を響かせながら自分が修業がてらに切り開いた森の中の修行場にようやくたどり着いた。
修行場は6m四方を切り開き、傍には穏やかに流れる小川。
ランタンを木の枝にひっかけ、その場所を照らし出せば、端にどこからか拾ってきたベッドマット、人の形に切り出した木人。
まずは日課でウォーミングアップがてらの腕立て伏せを始めた。
「1,2,3,4,5,6…」