2017/01/19 のログ
ご案内:「ゾス村」にクルエルさんが現れました。
クルエル > 村外れ、ぽつんと浅黒い肌の少女が立つ
その風貌は角と尻尾こそ隠しているものの、どこか人間と違う雰囲気を見せる

「あそこに見えるのは…村か」

ぼーっとした表情で村を眺める
村民は魔王がこんな場所に来ているなんて夢にも思わないだろう

だが、別に村を滅ぼしに来たとかそういうのではない

クルエル >  
「人もいるな。つまりここはもう完全に人間の国のエリアだ」

そう、以前タナール砦で以前抱いた疑問の答えを探しに来たのだ

魔族の国側と、こちら側とでは明らかに力の使い勝手が違った
もしや他の魔王達が人間の国を攻めきれないのは何か秘密があるのでは、と
それを確かめにやってきたのだ

試しに、屍魂を周囲に集らせてみようとする

クルエル >  
「……力が使えない」

砦での状態よりもひどい
全く何も起こりすらしない
身体は…いつもどおりだ、特に動かしにくいとか力が入らないということはない

……まぁそれは元々のスペックが低いからだろうが

「結界か何か…?それにしては広すぎるような……」

うーんと首を捻る

そこへようやく、ふわりと一つの屍魂がやってきた

え、これだけ時間かけて1つだけ?
さすがに渋い顔になった

クルエル >  
ふわふわとその魂を弄びつつ考える
はたして何がここまで力を抑制しているのか…

クルエルは決して聡明ではないが考えることをしないわけではない

最初に浮かんだのは、さっきも否定した結界ではあるが……

ちょうどいい切り株を見つけて、そこに座り込む

「人間が張った結界程度、強力な魔族ならなんなく打ち破るだろうし…」

それこそパリンと薄硝子を割るように
それぐらい強い魔王はあの国も揃っているはずだ …たぶん

ご案内:「ゾス村」にエミリーさんが現れました。
エミリー > ゴロゴロゴロゴロ
重厚な音と共に車椅子が野道を進む
座り心地がとても良さそうな椅子に車輪を取ってつけた見た目の車椅子
黒甲冑が必死に今日も押している

「ん~~ここかな~?」

車椅子に座りのーんびりと周囲を見回す
まだ遠かっただろうか?いやそんな事はない
目線の先には褐色の肌をした女の子
きっとあれで間違いない

「こ~んに~ちわ~」

ふぁぁと欠伸をしながら少女へ向けて車椅子を進ませる
目的の場所を見つけてほっと一息一眠り…

少女の元へ到着する頃には半分夢の中

クルエル >  
首を傾げているとなんだかゴロゴロいう音

ん?とそちらを見てみれば…

「珍しい、形を保った魂が惹かれてくるなんて」

稀有なパターンもあるものだ、とまじまじとその姿を見ている
乳でけえ

エミリー > 「ん~…よんでたから~きたよ~?」

首が左右にカクンカクン
釣られて胸もポヨンポヨン
眠たい瞼を擦って頑張り起きる
呼び出しなんて初めてで緊張…は特にないけれど
本能として呼び出しには応えないと

「…あなた、だぁれ?おひるねするのぉ?」

応えはしたけれどやる気は無し
なんで呼ばれたのかは分からないがきっとお昼寝だろうと勝手に決めつける始末
車椅子を手に入れてからというものグータラが加速している

クルエル >  
「形のある魂魄を呼び出したつもりはなかったんだ、すまない」

人間界でそれが来るとも思っていたかった
しかしおっぱいがでかい、アンデッドとして存在を確立させているようだがさて

「我はクルエル。屍魂の魔王だぞ、多分えらい。」

そういってない胸を精一杯に張るのだった
別に悔しくはない、需要はある

「昼寝?昼寝は別に……一ヶ月前ぐらいに寝たし」

エミリー > 「そっか~」

もしかしてお呼びでなかった?と考える
つまりここまで来たのは無駄な努力…
そう考えると今までで一番の悲しみを感じて自然と涙が

「クルちゃんか~えらいね~♪」

寒そうな格好だなぁ
魔王と聞いても思うのはそんな事
風邪をひきそうだが子供は元気だからどうにかなるのかなと思ったり

「いっかげつ……あたまおかしくなっちゃうよ?」

くてんと首傾げ
そんなに寝てないなんて可哀想と思うとまた涙が
この子は頑張り過ぎておかしくなったのではと思いだした
やる事が無ければずっと眠っている自分には想像も出来ない

「ちゃんとねないとぉ、おおきくなれないよ?」

はふぅ、と椅子もたれてそう言ってみる
揺れる胸元には眠った成果?が鎮座している

クルエル >  
「クルエル様と呼ぶのだ、一応魔王だから、一応」

なんで泣いてんだろうこいつ、と思いつつもそこは訂正する
無駄にプライドだけは高い、一人前以上である

「我は元々そんなに眠らないのだ。
 それに寝る子は育つというのも我には関係ないんだぞ。
 魔王を継承した時の姿のままなのだからな」

文字通りの不老不死である、それが誇らしいのか更に胸を張った

エミリー > 「くるさま~?」

涙も疲れるので長続きしなかった
表情筋もだらけているので無表情のまま
クルエル様は長いので後半が短縮されてしまった

「そっかぁ…じゃぁずっとかわいいままだね~♪」

パチ…パチ…小さい拍手
ずっと子供で元気なままなんて羨ましい
けれど!!

「そんなになら~ねむれるんでしょ~?
おひるねとにどねは~とってもきもちぃよ?」

眠れるのに眠らないなんてやっぱりおかしい
そう思って口にしつつ…何だか誇らしげに胸を張っている姿が面白い
ちょっとだけ顔を出した悪戯心に従ってみる
黒甲冑が胸を張るクルエルの額をトン、と突き押してみた

クルエル >  
「……まあそれでもいい」

いいらしかった

「かわいい?かわいいか……。
 それも悪くないけどこう、威厳とか、そういう───」

そういうのないのか、と言おうとしたらとすんと額を疲れてそのまま後方へ転倒した

ここで寝ろとでもいうのだろうか、そう思いながらむくりと上半身を起こす

「何をするのだ、倒れただろうが」