2016/08/29 のログ
ご案内:「とある村」にノアさんが現れました。
ノア > ( 王都マグメールからも然程遠くない、とある村。ここ最近は懐もだいぶ潤っている為、手癖の悪さは封印し純粋に買い物へ。特別観光名所もないこの村を選んだのは、周辺で豊富に採れる花から成る染め物や、フレグランスが目当てで )

ちょっと買い過ぎちゃった..♡

( 包みを三つほど抱え、言葉とは裏腹に満足そうな笑みを浮かべて店を出る。さて、馬車に乗り込み王都へ戻ろうとするも.. )

......... ぇ ?

( 其処に馬車はなく、近くを通り掛かった村人に訊ねてみると「もう馬車は出ないよ、今日は諦めて泊まんな」とのこと。其の事実に先程までの笑みも消え、ご機嫌な買い物をした包みさえ重たく感じ。仕方なく、気怠げな足取りで宿屋を探し始めて。)

ご案内:「とある村」にソル・グラディウスさんが現れました。
ソル・グラディウス > 王都周辺のその小さな村に一人の男が入ってくる。
全身黒づくめで背中に剣を背負っているその男は手元に小さなメモを持ち、周囲をキョロキョロとしながら村を歩く。

「……クソ、何で俺がこんなことを…」

歩きながらそんな悪態をつき、メモを仕舞う。
どうやら依頼でこの村に来たようだが普段より少し機嫌が悪い。

あまり金にならない依頼なのだろうか。
しかし、任された依頼は遂行するのがこの男の長所でもある。
めんどくさがりつつも依頼を達成しようととある店を探す。

ノア > 宿屋、宿.. 屋、

( 夜になれば灯りは数える程しかなくて、皆家の中。視界の半分近くを手に抱えた包みに遮られた状態で、人の殆ど居ない通りを歩く。 そもそもこんなに徒歩移動する予定もなかった為、舗装されていない道を華奢なヒールで歩くのも疲れてきた頃.. 何となく、灯りだけを頼りに角を曲がると ── )

─── きゃっ.. !

( なかなか宿屋の見付からない疲れから脚がもつれ、黒ずくめ長身の男性へ思いっきり倒れ込み.. 相手が運悪く避けきれなかったなら容赦なく下敷きに、素早く避けられたなら一人地面に突っ伏す黒ずくめの女。)

ソル・グラディウス > 「やべぇな…行きで時間食い過ぎたか…!」

すっかり夜になると早歩きに切り替え店を目指す。
もう店は閉まっているだろうか?ともかく確認しないことにはわからない。
そうして角に差し掛かると…

「っ!?」

悲鳴が聞こえ、こちらに倒れ込む黒ドレスの女性を視認する。
回避しようとするが如何せん構えてなかったために回避しきれずにその女性の下敷きとなる。

ノア > 「 ── いっ.. た ぁ、」

包みも放る勢いで、盛大にコケる。傾いた視界に思わずぎゅっと目を瞑り、鈍い痛みの後恐る恐る開くと..

「 あ、れ..... えっ.. ごめんなさいっ、ちょっ.. 大丈夫?! 」

目を開けると地面、の筈が.. 黒ずくめの男性が視界に飛び込み、慌てて状態を起こす。跨がったまま相手の肩を掴めば、意識の有無を確めようとぶんぶん揺さぶって.. 少し揺さぶりが強いのは、動揺のせい。

ソル・グラディウス > 背中の剣がクッションになったためダメージはそこまで大きくなかったようだ。
というか剣の恩恵のお陰で転んでも痛みはほとんど感じない。

帽子をかぶり直し、上半身を起こそうというところで相手に方を掴まれ
ぶんぶんと乱暴に揺さぶられる。

「だだだ大丈夫だ!ゆさ、揺さぶるのをやめろ!」

動揺している女性の手を掴み、その様に切り返す。
揺さぶる手を止めれば、何だこの体勢と言った風に跨ってる女性を見る。

ノア > 「 .....っ、動いた、喋った、生きてる.. 」

手を掴まれ漸く貴方の生存を確認、揺さぶりも止めて。応答に安堵の吐息を漏らし、それと同時にへにゃりと脱力.. 貴方の上に跨がっている無礼には気付かぬまま、気の抜けた笑みを向け。

「 ごめんなさい、疲れて注意力散漫だったの。買い物してね、王都に戻るつもりだったのに馬車なくて。仕方なく宿屋探してたんだけど、全っ然見付かんないし もうクタクタで..... っ、ん ? 」

聞かれてもいない話をぺらぺらと続けるも、貴方の視線と、其の視線の意味に気付いて はっと我に返り。あわあわと素早く退いてから、貴方へと手のひら差し出して。

ソル・グラディウス > 「逆に今ので死ぬってどんだけ軟弱なんだよ!?」

安堵の息を漏らしたり、脱力したり、笑ったりと忙しい女性だ。
その様に返答した後、頬をかき呆れた表情をする。

「いやいや、聞いてないが…ともかく大変だったんだな。…王都に行く馬車が?…なるほど。そういう事か…」

女性にその様にツッコミを入れた後、顎に手を添えそのように考える。
馬車がなければそれはそれで帰り道がめんどくさそうだ。
素早く退いた女性が手を差し伸べればそれに掴まり立ち上がる。

「買い物したって言ってたよな?この辺で買い物したってことは織物とか買ってたりするのか?」

服の汚れを払いながらそのように聞く。

ノア > 「 いや、だって.. 結構な勢いでぶつかった、から..... 」

突っ込みに対する返事も、目の前で立ち上がった貴方の身長に語尾が弱まる。自分より20㎝以上高いだろう其の長身と、コート越しにもわかる逞しい体格に( あぁ確かに、丈夫そう.. )なんて、失礼な事を考えつつ。お陰様で自分は大して汚れずに済んだ為、貴方のコートの裾に付いた汚れを払うのに手を貸しながら受け答え。

「 そう。綺麗な生地を買ったから、仕立屋に頼んでドレスにして貰うの。それと、甘くて美味しそうな香りがする香水。そういう訳で.. 選ぶのが楽しくて夢中になってたら、このザマ。」

買い物の話となれば再びぺらぺらと楽しげに喋り始めるも、最後には現状思い出し苦笑い。すると今度は貴方の身形や肩越しにチラりとのぞく剣を見つつ、緩く首傾げ。

「 貴方は.. ココの人、じゃなさそうだよね。買い物 ? .....って訳でもなさそうだけど.. 」