2016/05/12 のログ
ご案内:「ゾス村」にレーゼさんが現れました。
レーゼ > 照りつけてくる太陽のおかげで大地の碧がまぶしいくらいに輝いている。
現在とある商人の護衛のお仕事を受けており、その目的地たる村に滞在しているわけだ。
一陣の風が吹き、ざわざわと緑が声を上げる。

「……風がないと、流石に暑いわね」

ぼやく娘。
いかにも傭兵然とした姿ではない。
争い事によく巻き込まれるらしいこの村で、下手な帯剣やら武装は不安を掻き立てるだけだ。
そしてそれは、無駄な争いを呼び込むことにもなる。……念のため普段着の着替えも持ってきておいてよかった。

レーゼ > さて、現在の自由時間を用いて、軽く周囲の散策にでも繰り出そうか。
もちろん依頼主のそばを離れすぎるわけにもいかないため、それほどの遠出はできないのだが――。

かくして意気揚々と、娘は歩を進め始めたとか。

ご案内:「ゾス村」からレーゼさんが去りました。
ご案内:「ゾス村」にヘクター さんが現れました。
ヘクター  > 日の落ちた頃。
本日の商いを終えたマスクの男が空き家の扉を開く。
この家は持ち主を失って久しく放置されていたものをこの男が
暫く借りているものだ。

この家を使っているのはこの男と、旅の間に雇った護衛が一人。 が、今は所要で出ているのか。
家に入った男を迎えたのは静かな家の空気。

どころどころ壁に穴が開いており、隙間風が入ってくる。

ヘクター  > 「やれやれ、この家ともようやくおわかれか。」
裾の中で重くなっている金袋の音を聴きながら椅子へと腰掛ける。

ここへは街でしか取扱いの内容なもの珍しい薬を売りに来ていた。
本当に薬効のあるものもあれば、中には眉唾物の怪しげな物、
または何に使うのか聴いてみたいものなどもあった。

街で売っている価格の概ね2倍~3倍で売っていたが、危険な道中を越えてきただけあって順調に金へと変わっていた。

土壁に開いていた穴より外を覗く。 売り上げ自体は良かったものの、目ぼしい女の姿を見ることはついになかった。

もっとも、治安が悪いとなれば女子供が姿を見せないのは当然のことで。

「やはり金を使うしかないかの。」
金に困ってそうな家に声をかけ、娘を奉公と称して連れて帰るか。

ヘクター  > 「となると、こっちの姿を続ける必要はもうないか。
なかなか面白かったぞ。」

マスクの中で笑い声が木霊する。

扉を開け、すっかり暗くなっている村から遠ざかる様に足を運ぶ。 その行先は男のみが知っている。

ご案内:「ゾス村」からヘクター さんが去りました。
ご案内:「ゾス村」にヘクター さんが現れました。
ご案内:「ゾス村」からヘクター さんが去りました。