2015/11/20 のログ
ご案内:「ゾス村」にマルティナさんが現れました。
■マルティナ > 魔族の国からようやくここまでやってきた。
直接は無理でも王都の近くに転送もできるだろうに、わざわざ歩いて旅をさせているのは主人の趣味だ。
それにしても……。
(うぅ…、村人の皆さんの視線が痛い…。)
こんな格好をしていれば無理もないだろう。
身に着けている物の一つ一つは上品なデザインだが、ほぼ服を着ておらず裸のような格好である。
おまけに股間にぶら下がった巨大な男性器。
一応直接は隠れてはいるが、そのシルエットは全く隠せていない。
(宿屋さんがあるそうですが、こんな格好で泊めてもらえるでしょうか……。)
冷ややかな視線を身に浴びながら村の中を歩きまわる。
こんな小さな村でこの視線なのだから、王都についたら一体どうなってしまうのか今から不安で胸がいっぱいである。
■マルティナ > (大変です…。お金がありませんでした…。)
宿屋を見つけたはいいが、そこでようやく所持金がない事に気づいた。
定期補給の中にも現金は入っておらず、今日の分は食料すらなかった。
(これは…、自分でどうにかしろということですね…。)
あの悪趣味な飼い主はこうして困り果ててる姿を見て楽しんでいる事だろう。
彼女の性格からしてここで助けの手など伸べる事などははしない。
とりあえず今考えられる選択としては、食事も宿も諦めて野宿するか何らかの方法でお金を工面するかだ。
(買い取って貰えそうなものといえば、この首飾りでしょうか…。)
そう考えて下を向く。
自分の胸を辛うじて隠している首飾りは飼い主から与えられたもので、好きに使っていいと言われて胸元を隠すため身につけていた物だ。
そもそもこんな村で買い取りがいるかが疑問だし、これを手放すと辛うじて隠れていた乳首が丸出しになってしまう。
(今でも死にそうなぐらい恥ずかしいのに、おっぱいまで丸出しになったら本当に恥ずかしさで死んでしまいます……。)
そうなると、あとは何かで稼ぐしかないだろうか。
■マルティナ > 稼ぐ手段を考えてみる。
正直自分に出来ることはあまり多くない。
そもそももうじき日も暮れるし今からやれることといえばそれこそ売春ぐらい。
あとは、宿の雑用を請け負ったら一晩ぐらいは泊めて貰えるだろうか……。
(どう考えても身売りよりはいいですよね…、よ、よしっ!)
意を決して宿の扉を開こうとするが、なかなか足が動かない。
(考えてみれば、こんな格好で交渉をしないといけません…!)
視線を避けてこそこそとここまでやってきたのに、それはあまりにも恥ずかしすぎる。
それに交渉が上手くいく見込みもあまりない。
結局突っぱねられてしまったら恥のかき損である。
(決めました、今日は野宿です…。ごはんも我慢します…。)
そうしてとぼとぼと、村の外れまで歩いて行く。
ご案内:「ゾス村」にカレリアさんが現れました。
■カレリア > 「今日も今日とて収穫は特になし…そろそろまた大きな魔物でも討伐しないといけませんわね…」
普段より少し足取り重く道を歩く
遺跡や砦での収穫が思ったよりも振るわず多少意気消沈しながら
「ですが、悲観してばかりもいられませんわね……え…?」
マイナス方向にばかり考えても物事は好転しない。
ここは心機一転明日から別の手でも資金調達をしようと希望を抱き顔を上げ…
ある意味魔物よりも不思議な者…所謂痴女なのか、そんな格好の少女見つけた
■マルティナ > 「うぅ…、寒いよぅ…。お腹すいた…。ぐすっ…。」
村はずれにやってくると大きな木の下に座り込み、めそめそと泣き出す。
裸同然の格好で宿に泊まる事もできず、情けなくて惨めで涙が止まらない。
誰にも見られていないと思うと泣き言も口をついて出てきてしまうというものだ。
「こんなのもうやだぁ…。マグメールになんか行きたくないよぉ…。」
とはいえご主人様の命令である。
拒否権などなく、夜が明ければまた王都を目指して歩き出さなくてはいけない。
少しでも体力を回復させようと、樹の根元に横たわり体を休めようとした。
■カレリア > 「………」
絶句、まさにその通り固まる
ほぼ裸の格好で木の下に寝転び飢えと寒さに涙する少女
弱音を吐き出しながら体力温存のため寝転がる…放っておけば朝には通行人達の慰み者確定だろう
「…もし、大丈夫ですか?」
放っておくのが一番かもしれないがここまで可哀想な状態の女性を放っても置けず…声をかける
下半身に目をやりギョッとするがすぐに平静を取り戻しながら
■マルティナ > 「ひうっ!?ご、ごめんなさいっ!」
声をかけられ、つい反射的に謝ってしまう。
慌てて涙を拭きながら身を起こし、最低限の荷物の入った背嚢を背負うとぺこぺこと頭を下げながら立ち去ろうとして。
「あ、あのごめんなさいっ!も、もうご迷惑はおかけしないので、し、失礼します!」
突然声をかけられて気が動転していて、相手の気遣うような様子には気づかずに場所を移ろうと荷物をまとめ。
■カレリア > 「えっ…別に私は怒ってなど…」
なぜか謝罪されしかも荷物を纏めだしている
商売の邪魔になると追い払いに来たと勘違いされた…そう判断し
「お腹、空いているのでしょう。
良ければご一緒に食事でもどうでしょうか?」
一先ず分かりやすく自分の意思を伝えてみる
■マルティナ > 「えっ!?え、えと…、その…、こ、こんな格好で、お見苦しいですし…。」
願ってもいない申し出に喜ぶものの、素直に受けてしまっていいものか考える。
(見た感じ、怖そうな人ではないですけど…。)
少女を観察してみる。
見た目だけならただの少女であり特に怪しい感じはしない。
それに怪しさなら自分の方がよっぽど怪しい。
だがそんな怪しい存在に話しかけてくるのは、本当に親切な人なのかそれとも何か悪意を隠しているのか。
「お誘いは嬉しいのですけど…。何もお返しできるものはありませんので…。」
■カレリア > 「見苦しくないと言えば少々嘘となりますが、ここで貴方を放置した方が目覚めが悪いですわ。」
恐らく…いや確実に警戒されている
無償の施しなんて幻想、それは自分が一番知っている
そう、無償なら
「お礼なんて結構。私のただの気まぐれですわ
寒いと震えて飢えに涙を流す貴方を見ていられなくなっただけです…」
そんな場面は見たくない…思い出したくない
だから一時凌ぎだとしても手を差し伸べる、ただそれだけの事
■マルティナ > (どうしましょう…。申し出は受けたいところですけど…。)
見たところ、親切すぎて怪しいという点以外は警戒するところはなさそうだとは思った。
それに男ならともかくこんな少女であればいきなり犯されるということもないだろうし、結局空腹には勝てず誘いを受ける事に。
「あ、あの、そういう事でしたら、お言葉に甘えさせていただきます…。」
■カレリア > 「そうですか、では早速食事にしましょう。私も夕食をとれずに居たので♪」
ニコリと微笑み店へ向かう
冒険帰りで碌な食事をとっていなかったのはカレリア自身も同じだった
店にはあまり客はいなかったが店主と店員には奇異の視線と絡みつくような視線がマルティナに向けられる
「お好きな物をどうぞ、遠慮は無用ですわ。」
じーっとメニューを眺めながらそう呟く
この村はよく通るので何か新しい料理を探している様子
■マルティナ > 「は、はい。ありがとうございます……。」
当然のことだが村の施設を利用するということは村人たちの集まるところに自分から出向くということで、否が応でも注目を集めてしまう。
恥ずかしさで消え入りそうな声で何とかお礼を言いながら、お言葉に甘えてメニューを注文することに。
「じゃ、じゃあ、この、サラダは大盛りで、鶏肉のシチューとパンを…。」
勤めて平静を装いながら店員に注文を告げるが、顔は耳まで真っ赤である。
■カレリア > 「では私もシチューとサラダを、パンは結構ですわ。」
今日は運悪く男の店員のようで簡素に自分も注文を告げる
カレリアの体を視姦し弛んだ顔をしていたが…カレリアがパン!と机をたたくと急いで厨房へ走っていった
「そんなに恥ずかしがるならもっと普通の服を着ればよろしいと思うのですが…」
事情を知らないカレリアからすれば妙な点だった
そういう特殊な性癖なのかもしれないという考えも脳裏をよぎる
■マルティナ > 「あ、あの、これは民族衣装みたいなものでして…。こうじゃないといけないんです…。」
滅んだ祖国の伝統的衣装は決してこんな恥ずかしい格好ではないが、服装の理由を聞かれたらこう答えるようにご主人様から命令を受けているのだ。
当然命令で言っているということは教える事はできない。
「ご、ごめんなさい…。一緒にいる貴女も恥ずかしいですよね、こんなの…。」
■カレリア > 「そんな民族衣装が……本当ですの?」
一瞬納得しかけるがやはり引っかかる
そもそもこれを衣装や服というのもどうかと思う、隠すよりも晒すの方があっている気がする
「別に何とも思いませんわ、名前も知らない他人がどう思おうが知ったことではないので」
グラスに注がれた水を一口
確かに見た目に関しては特殊な事情でもあるのかと思うほどだが別段隣に居て恥とも思わない
むしろ…ありがたいかもしれないと薄く笑い
「名前と言えば自己紹介がまだでしたわ。私はカレリア、冒険者をしていますの♪」
■マルティナ > 「あっ、ご、ごめんなさい…。親切にして頂いたのに名乗るのが遅れてしまって…。」
自分のことでいっぱいいっぱいでそんな事にも気が回らなかった。
これはある意味今の服装よりも恥ずかしい事だ。
「私は、マルティナ・ラーゲルフェルトと申します。一応、冒険者ということになっていますがまだ何も実績がない駆け出しで…。」
見たところ、普通の少女のようだが彼女も冒険者だとは。
(凄いですねえ…。人は見かけによりません…。)
■カレリア > 「構いませんわ、名乗る余裕はなさそうでしたしね♪」
そう言ってクスリと笑う。先程までの姿が今となっては少しおかしく思えてきた
「私だってこの国に来てまだそこまで経過していませんわ、駆け出し同士よろしくお願いします」
目を瞑りぺこりと一例顔を上げればそろそろ温かい料理が運ばれてくる
順番に出すなんてことはなくパンにシチューに山盛りサラダ、全部一気に運ばれてきた
「大盛りとは言いましたが……やはり男なんて欲に忠実ですわね」
横目で厨房を覗けばこれでもかとマルティアを見つめる男性従業員達
サラダの山盛りは彼らなりの善意だろうがカレリアはすべて薄汚いと切り捨てる
■マルティナ > 「あ、ありがとうございます。」
料理を運んできた店員にお礼を言いながら、カレリアの辛辣な言葉に困ったような顔をして。
「い、いえ…。いいんです。こんな格好をしていたら殿方は気にして当然ですし…。」
隠そうともしない好奇の視線に晒されながらも、あんまり事を荒立てたくない事もありやんわりとカレリアをなだめ。
「そ、それよりも、ほらとっても美味しそうですよ!暫くまともにお食事できませんでしたし、ど、どれから頂きましょうか。」
強引に話題をそらして食事に集中しようとする。
実際美味しそうだというのは本心だが。
■カレリア > 「それも一理あります…ですが、私は男が嫌いです。」
流し目で従業員達を一瞬睨む
純粋な殺意を向けた視線に男達は目を逸らすように仕事に戻っていく
「えぇ、いただきますわ♪」
憂いも消えスッキリとした笑顔で微笑む
これ程男女でこの表情の差、まるで仮面の様
「長い間まともな食事をしていないのならサラダで慣らしてからが良いと思いますわ。
急にシチューやパンを入れては体に負担をかけてしまいます。」
そう言ってサラダから食べ始める
村の稼ぎ柱としての気合なのか味はかなりいい、この村での美点の一つだ