2015/10/23 のログ
ご案内:「ゾス村 宿」にヴィアベルさんが現れました。
ヴィアベル > 夕食時。
今夜の寝床から出てくると、食堂に顔を覗かせる。
きょろきょろと辺りを見回し、それからカウンターの席に乱暴気味に座った。

「なぁんだ、おれしかいねーの? まーいいや、なんかうまいメシ頼むわ!」

そんな注文では勿論受けてもらえるわけも無く、店主は無言で壁に貼ってあるメニューを指す。
へへ、悪い、なんて言いながら、改めてちょっぴり高めのものを注文。

今回の報酬は割りと良いものだったらしく、少し贅沢をするつもりのようだ。
……報告をしていないため、まだ彼の手元にはないのだけれど。

ヴィアベル > 受けた依頼は、いくつかの荷物を指定された場所へ配達するというもの。
指定の場所はどれもそれなりに距離があり、最後の配達先であるこの村に着く頃にはすっかり足が棒になっていた。

途中でモンスターでも出てきてくれれば、道の安全確保のお礼としてもっと報酬がもらえたのかもな、なんて笑っていると、できたての料理が目の前に置かれる。
パンと、あつあつのスープ。それから骨付き肉。
へっぽこ冒険者は、その香りに目を輝かせた。

「うっわー、めっちゃウマそう!!
 ゴメン、正直あんま期待してなかった! けどこれは贅沢だわ~、いただきます!」

苦笑いをする店主に食事を促されると、満面の笑みを浮かべながら小ぶりの骨付き肉にかぶりついた。

ヴィアベル > 「ごっそさん! なんか飲み物もらえるか?」

店主と他愛も無い会話をしつつ、出された料理をぺろりと平らげた彼は、食後の飲み物をと水を一杯もらう。

(ぶっちゃけ、部屋戻ってもヒマなんだよな)

相方の冒険者でもいればまた違うのだろうか。
育った盗賊団のことを思い出してみれば、まあ、大勢は大勢で大変そうだったな、なんて考えたり。
壁のメニューを見て、他の料理もウマそうだなあとぼんやりし始めた。

ヴィアベル > 店主の声で目を覚ます。
水を飲んだ後、そのまま寝てしまっていたらしい。
お礼を言い、お代を置くと食堂を後にした。

歩きながら伸びをすると、ばきりと肩が鳴る。
明日は朝イチで依頼人の所に行って、それから。

「モンスター退治の依頼!……とかできたらいーんだけどな。
 ま、おれには回ってこねーよな。知ってる……」

荷運びで居眠りしちまう冒険者だもんな、と自嘲気味に笑みを浮かべつつ。
くあ、とひとつあくびをし、今夜限りの自室へと戻って行った。

ご案内:「ゾス村 宿」からヴィアベルさんが去りました。