2022/10/02 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にクレイさんが現れました。
クレイ >  
「被害報告! それと残党がいないか確認しろ。民間人はまずは身柄を拘束、身体検査だ。敵は他国だけじゃない。魔族が紛れ込んでる場合もある。注意しろ!」

 ズタボロの廃村を利用したキャンプ地。そこで怒号が飛ぶ。別に自分はこのチームのリーダーという訳じゃない。
 そういうわけじゃないが、リーダーをできそうな面子が軒並み死んだから仕方なく自分が指揮を執る。
 中には反発する者……大体は騎士だが……それが突っかかってくる。傭兵なんかに従えるかと。

「じゃあさっさと消えろ。で死ね。大体てめぇらの隊長様が死んだのが原因だろうがちげぇのか? そもそも、お前らの斥候がヘマしたのが根底の原因だろうが」

 元々傭兵なんか信用できんと騎士が無駄に斥候したのが原因だ。だから初めから俺に任せろと言っていたのにと言い捨て、ギャーギャー喚く騎士を後にする。
 色々と計算している傭兵から紙をひったくる。

「……おおよそ残存兵力2割か。奇襲とはいえとんでもない負け戦だなこりゃ。ありがとうな」

 少し離れた所にドカッと座り込む。
 撤退ルートの確保に数名の傭兵が向かっている。そいつらが帰ってこない限りこの廃村に部隊は釘付けだ。
 敵軍は蹴散らしたが、敵の援軍が来るとも限らない。そして砦でもないここでは防衛は困難だ。

「ったく。面倒な戦になったぜホント」

クレイ >  
「あー、まったく……帰ったら倍以上の額ふっかけてやる」

 きわめて不愉快そうな声を出すと、自分を呼ぶ声がする。
 なんでもついていけないと騒ぐ騎士が勝手に指示を出し始めたとか。
 はぁと溜息を吐き出す。

「もういい、お前ら鎖用意しろ。あのバカ共ぶん殴って気絶させるぞ。その方がまだ楽だ」

 事実、内部で起きた反乱を叩き潰し縛って連れて帰ったとかなんとか。
 本来であれば大問題の動きだったが、無事帰還させたこと、指示に間違った点がない事、知り合いの貴族が後ろ盾になった事が作用しておとがめなしになったとか。

ご案内:「ハテグの主戦場」からクレイさんが去りました。