2022/07/25 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にフリージアさんが現れました。
フリージア > …あっつい。
なんでこんな暑い日にこんな分厚い鎧着て待機してるんだろう。

視界の前方では王国軍がどこかの国の軍隊と戦っている。
戦況は一進一退。
王国軍はまとまりこそ悪いけど、マジックアイテムを使ったり、時折混じっている強者の騎士や傭兵が
穴のできた箇所を臨機応変に埋めていた。

『まだじゃぞ、もう少しじっとしておれ。』

アタシの隣で黒い鎧を着たジジイ…じゃなくて、依頼人の公爵が話しかける。
報酬は弾んでくれるけど、人使いがとんでもなく荒いジジイだ。

夕刻から始まったハテグの主戦場のおける戦いだけど、既に日が暮れようとしていた。
敵国側の動きが次第に鈍くなったころ。

『今じゃ!』

ジジイの号令でアタシ達の部隊が動き出す。
森の中で控えていた集団が突然敵国の背面から奇襲をかける。
浮足立った敵国側を王国軍が挟み撃ちに。

そして、アタシはジジイから借りた鎧を纏い、同じく借り物の宝剣を抜く。
剣先を天に掲げると、敵兵の頭上に雷が落ちる。
同時にジジイが連れてきた魔法部隊が火球の一斉射をお見舞いする。

混乱を極めた敵兵の中を、アタシが一騎駆け。
これまた借り物の馬は酷く俊敏で、途中で敵兵の塊を飛び越える。
飛んだ先の敵兵はアタシが宝剣で切り捨てる。

前から思ってるけど、これって一介の冒険者にやらせる仕事なの!?

混乱中の敵兵だけど、比較的冷静な連中を見つける。
その中には当然ながら、敵国の将が。
アタシは宝剣を掲げ、再び雷を落とす。
敵兵数名を炎が包むが、周囲を兵士が取り囲みつつあった。

予想以上に敵兵の復帰が早い。
……え、あれ何!?

嫌な予感がしたので味方の方へ視線を向けると、巨大な魔法の火球をこちらに向かって連発していた。

………あのジジイ~~~!?

アタシは急遽馬首を返し、その場を離れた。

「ほんと、とんでもないジジイだわ。
相変わらず人のことを捨て駒同然に使ってくれちゃって。」

アタシは味方の陣地に戻り、馬や鎧、宝剣を返した後で兵士の一人から差し出されたジュースを飲んでいる。
ジジイからの依頼は敵側に痛撃を与えること。
とっくに戦況も傾いたので今日はもう仕事終わり。

ご案内:「ハテグの主戦場」からフリージアさんが去りました。