2022/02/14 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にアライダさんが現れました。
アライダ > タバコを咥えて、ぼんやりと夜空を眺める。
日中の殺し合いがひと段落つき、夜を迎えた戦場は勝利に湧いている。 
敵の戦場から奪ってきた酒や女をほしいままにする男たちを横目に、アライダはただ、空を眺めていた。

勝った瞬間そのものが、甘美だ。その先の乱痴気騒ぎは、いわば次の戦いに至るまでの前座のようなものだ。
奪うか奪われるかの争いに比べれば、瑣末なものだ。

女の嬌声がテントから溢れる。
酒にやけた笑い声が響く。

「元気なこったな…」

小さく呟き、アライダは深く紫煙を吐き出した。

アライダ > あくびを噛み殺し、タバコを消して自分のテントへ戻る。
姿も知らない女が犯される声を聞くうち、身体の奥が疼き始める。
自分で自分を慰める恍惚感にぼんやりと酔いながら、眠りについた。

ご案内:「ハテグの主戦場」からアライダさんが去りました。