2022/02/13 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にアライダさんが現れました。
アライダ > 勝ちも負けも最早ほとんど意味を成さない、一進一退の戦場。
本来ならばそういった局面での勝敗こそが大局の鍵を握るものだが、この場に限ってはそうとも言い切れない。
特需に沸く国が、戦争に託けて無限に財を投じ、それに気を良くした商人が武器を裁く。
言うなればただの消費だけを繰り返すこの場において、どちらの側が優勢であるかなど、さして問題にはならない。

そのことは兵士たちにも十二分に伝わっていた。
ほとんどの兵士は、暴力の吐口を求めるように女を抱いた。女の兵は、自分より弱い男や女を食い物にした。

陣営には強壮剤と銘打った麻薬が横行し、一人、また一人と、命のやり取りと快楽の世界へ耽溺して行く。

そんな狂った前線を、どこか他人事のように、アライダは眺めていた。

ご案内:「ハテグの主戦場」からアライダさんが去りました。