2021/03/25 のログ
■ジギィ > ドドッ、と地面を揺らして傍らを騎馬たちが駆けていく。
騒めきが辺りを満たしているが、それも間もなく遠くで鬨の声に替わって行くだろう。
篝火の中騎馬の駆けて行った方向を見遣って、少し血が騒ぐ気がしないでもない。
しかし身を投じた所で残るのはきっと後味の悪さだけだ。
殊更呑気な鼻歌を歌いながら歩いていると、侍従らしきものたちが胡乱な目で見てきたので平っと手を振ってやったりする。
慌てて目を逸らされるのは、何か妙な勘違いをされた気がしないでもないが訂正するほどの事でもない。
「はぁーぁ、どっこで 寝よう かなぁ」
妙な節をつけて歌いながら、銅色の肌のエルフは場違いな雰囲気を振りまき進む。
やがて飼葉を貯めているテントを見付けるとそこに潜り込んで、翌朝馬の世話係に発見されるまではぐっすり眠り込んでいたことだろう。
ご案内:「ハテグの主戦場 王国軍陣地」からジギィさんが去りました。