2020/05/20 のログ
ジナイア > その影が闇に溶け消えて、蹄の音が聞こえなくなるまで見送った後
女は木陰を抜けて清流の傍へと。

周囲の木々の根太を洗うようにして流れるそれは、畔に降りるには苔むした石を踏んでいくしかない。

「―――…」

ほんの少し面倒そうに翠が曇るが、清流から漂うひやりとした瑞々しい風と、きらきらと月光を照り返す様子に思い直したように瞳を細めて

畔へ降りるまでは、また一苦労あるかもしれない。
しかし女はそうして一時、戦を忘れる時間を楽しんで……

ご案内:「ハテグの主戦場」からジナイアさんが去りました。