2018/08/31 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にアイディールさんが現れました。
アイディール > 一戦交え終わった夜。ただ、屍ばかりが折り重なる丘陵。
戦の終わった軍勢は双方引き上げて、後に残るのは屍ばかり。
地面は血の色に濡れ、まだあちこちで燃える炎が空を染める。
そんな、無残を形容したような中に、ひとつの石が落ちていた。
死骸の中で、僅かに煌めきを放つ石。

――透明で小さな石の中に、まるで燃えているような光が存在する。
薄っすらと、時間に応じて色を変えていく。青、赤、黄、緑、紫――。
きらきらと煌めく色の中に、時折黒く闇のような色合いが走る。

それはそんな石だった。
ただ、静かに静かにそこに存在し、いつか消えてしまうだろう。
そこに存在するのが極自然で――けれど、決定的にどこか不自然な光。
そんな風に、今宵それはそこで何かを待っていた。 (