2018/05/14 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にフォーコさんが現れました。
ご案内:「ハテグの主戦場」からフォーコさんが去りました。
ご案内:「ハテグの主戦場」にディールさんが現れました。
ディール > 大きな戦とは言わないが、小競り合いの続いたこの地帯。
大規模な戦の後の方が効率は良いが贅沢は言っていられない。安全性と確実性。
そして何より、人へ。魔族へ。
全ての生き長らえている存在への復讐の為にやるべき事をやりに来たのだから。

[解析][分析][解法][吸収]
この戦場の付近で残留している魔力。それが誰の魔力かはわからないが、残されている魔力を解析。魔力の流れや痕跡から魔力の使われ方を解析。そして魔法、魔術を解法で解き明かし、その魔術知識。魔法知識。残留魔力を吸収していくための魔法陣を土地に刻み込んでいく。

淫紋刻印の応用。大地を陵辱し、その残滓を啜り取る行為を始めようとしていた。
指は丁寧に土に陣を描く。土はゆがめられ、土地に蓄えられている魔力がゆがめられ、苦痛を示すように僅かに大地が揺れていた。

ディール > 人体に置き換えよう。
血液の流れが狂えば簡単に人は死に至る。臓器の配置を変えれば?関節を入れ替えれば?
人は命と言うものに救われ、苦痛から脱却できるだろう。
だが大地には其れが無い。いや、あるかもしれないが人に比べれば膨大過ぎるが為に。それとも、大地は広大であるからこそ、その様な苦痛は些事として見向きもしないのだろうか?

まぁ、どちらでも構わない。
自分の役に立つ魔力や魔法の知識が大地にしみこんでいれば十分なのだから。

「チッ。ロクな魔法が無い。火術、風術ばかりか。もっと知らない魔法でも記憶されていれば良いのだがな」

すべてを解析したり出来るわけでもない。記録が新しければ其方が優先されて解析され、時間と共に記録は失われ解析不可能となる。
魔力を吸い上げるにしても、すべてが吸い取れるわけではない。シチュー皿に並々と注がれた具沢山のシチューをスポイトで吸いだす様な物ではある。

ディール > 直接魔術師や戦士に接触すれば効率よくも吸いだせる。
ただ、自分の今の実力は高く見積もって中位魔族程度。
防衛に徹して、自分の院内に閉じこもれば上位相手でも逃げるくらいは出来る。
そんな力量の魔族は掃いて捨てるほど居る上に、人間ですら魔王を殺せるのだ。迂闊に王国軍やギルド関係者に手出しは出来ない。

[解析特化]この紋を最後に刻み、この戦場で小競り合いに参加していた人間や魔族の魔力を解析しておく方が利益は出るか。
魔力を解析して、免疫のある黴でも作ってしまえば擬似的に魔法は封じられるだろう。

ディール > 「ご馳走さん。」

それは大地に向けてか。それとも大地にしみこむほどの魔法や魔力を使った、戦闘していた存在に対してか。
紋は役割を終えれば文字通り砂になって痕跡すら残さず消えていく。
魔法の知識は増えなかったが、少しばかりの魔力補給には役にたつ。

対個人の魔法戦なら、分析まで終わってしまえばそうひけは取らない。
伝染病のように、魔力のパターンを大きく変える様な技法を持つ相手ならその限りではないが、その場合そもそも逃げる。
生きてさえ居れば対応出来る相手が増える。対応出来る相手が増えれば、復讐のために毒牙に掛ける相手も増える。

ディール > 「出来れば空間転移の魔法だとか、瞬間移動の出来る魔法知識が欲しいんだがな。そうそう都合良くは転がってないか。」

それがあれば行動の自由も増すだろう。だが生憎とそういった魔法を使える相手には出会えていない。
生憎という言い方は語弊もあるが、力量の高い相手に出会わずに済んでいるのは寧ろ幸運とさえ呼べる。

「エルフだとか高位魔法使える様な相手が無防備に吸わせてくれるなんてのは、そうそう無いだろうがな。」

ディール > 長居は拙い。自分が一人で護衛もつけず、こんな場所を歩いている所を王国の軍に見られるのも。魔族に見られるのもだ。
脚力を高める魔法、心肺機能を高める魔法。これらも随分スムーズに使える様にはなった。
なるべく痕跡を残さず目撃情報も残らないように森の中へ姿を隠し。
枝を折るや土を蹴る音。葉が擦れ合う音を響かせてその場を去っていく。

もう少し、もう少し力が。知識が欲しい。そう顔に描いているが。
目的は復讐の為なのか。自分の好みの女を犯し、玩具のようにする為なのか。思考の軸が幾重にもぶれている男の本心はまだ表に出る事はないだろう

ご案内:「ハテグの主戦場」からディールさんが去りました。