2016/10/09 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場 陥落した拠点」にレイアードさんが現れました。
レイアード > 互いに距離を開けて設けられた、いくつもの拠点のうちの一か所にて。
王国軍の軍旗が立つそれなりの規模の拠点は物資も設備も充実しており、戦時中でも十分に整った態勢を維持するのに適した要所……だったが、今では主要な兵力はほぼ壊滅。拠点は押さえられ、生き残った兵たちは惨殺されるもの、生け捕りにされ虐げられる者に二分されるなど散々な状況であった。

男は殺され、女兵士はことごとくが名もなき傭兵一味の慰み者として満身創痍の身体を酷使させられている惨状を、騎士然とした出で立ちに見えなくもない一人の男が険しい表情で腕を組んだままつまらなさそうに眺めていた。

「よくもまあ、飽きもせず犯し続けるものだ。…まあ、王国の騎士連中がくたばるのは好都合だがな。……マグメールの馬鹿共がどんな目に遭おうと何も言う事はない、お前たちの好きにしろ」

己が加勢した傭兵部隊に冷たくそう告げると、作戦会議室に使われていた、男女が一心不乱に交わり合う空間を後にして表へ出る。
…王国が誇る騎士たちに比べれば数ばかりで質では劣る寄せ集め軍団だったが、王国が憎くてたまらない彼にとって、敵の敵は味方。これまで幾度も王国の騎士を陥れてきた彼は今回も例に漏れず卑劣と非常の限りを尽くして王国の騎士たちに引導を渡したのだ。

傭兵たちは、なりふり構わず無法地帯と化した拠点の中で女騎士たちを輪姦し続ける。彼とてその欲求が全くもって存在しない訳ではなかったが、少なくともあの空間に混じろうとはせず、傍観にとどめていた。

「昼も夜も、よくもまあ眠らずに続けられるものだ」

レイアード > 男はそれから、補強した柱に括り付けたままでいる捕虜のもとへ向かう。
彼らの判断で、手を出さず売り物として利用する予定の者や拷問にかけて情報を聞き出す予定の者はあえて傷物にせずキープしていた。

「ブザマだな。お前が率いていた部隊は残さず連中の玩具同然に使わせてもらってるぞ」

隊長格の女騎士の頬を叩き、強引に目を覚まさせれば威圧的な口調で声をかける。

「お前はこれから、奴隷市場に売る。喜べ、従順で居れば奴らはお前を飼い続けてくれるだろうな。もっと幸運ならまともな買い手に助けて貰えるかもしれんぞ」

捕えた女騎士は、反抗的にこちらを睨み付けて何も答えなかった。未だ希望でも残っているのか、彼にとっては随分と目障りに映る気の強さを未だ捕虜の女騎士は維持していた。

「ああ…言っておくが俺達の機嫌を損ねるなよ?その気になれば悪趣味な魔族どもに売り払う事も視野に入れているからな」

魔族の存在を引き合いに出せば、女騎士は目を見開き恐怖を覚えたかのような反応を返す。

「奴らは、俺達人間と比べものにならんぞ。…案外堕ちた連中は楽しくやるみたいだが…」