2016/04/18 のログ
ご案内:「ハテグの主戦場」にアルバトロスさんが現れました。
アルバトロス > (二つの軍勢が今もぶつかり合う戦場。辺り一面には両軍の兵士の死体が転がっていたけれど、他よりも明らかに死体の数が多い場所があった。辺りを見渡せる少しだけ高い丘。無数の死体が丘の上の周りに群がるように積み重なっていた。)

「………弱い。」

(雄叫びを上げながら槍を突き出してくる兵士。その突きを盾で防いで、そのまま殴りつけるように弾き飛ばし、転んだところへ剣を首に突き刺す。丘の上を陣取り、既に兵士を何十人以上も死体へ変えている男の姿があった。)

アルバトロス > (黒の鎧は数多の兵士の返り血で濡れていて、赤黒いそれへと変貌させている。鎧の所々から乾かないままの鮮血が雫となって地面を赤く汚していく。確かにそれだけの命を奪ったというのに、男の中にありふれたような感情が芽生えることがない。)

「………脆すぎる。」

(背後からの奇襲を仕掛けてきた兵士が振り下ろす剣を籠手を嵌めた手で掴み取り、そのまま前へ突き出すような蹴りを放つ。呻き声を上げながらたたらを踏む兵士へ、盾で思い切りぶん殴り飛ばすと、数回身体を震わせた後に動かなくなった。)

アルバトロス > (そもそも男自身がどうすれば、この空虚な内面に変化をもたらすことができるのかということが分かっていない。ただ、強い誰かを斬り伏せた時に、僅かに羽が微風に靡くような変化を感じる。だからこそ、戦場に赴いているのだった。)

「…居ない、か。」

(とうとう自分へ刃を向けてくる兵士は居なくなってしまった。男ももう此処に留まる理由はないと、剣を抜いたままで何処かへ歩いていくのだった。)

ご案内:「ハテグの主戦場」からアルバトロスさんが去りました。