2023/02/21 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にカルヴァさんが現れました。
カルヴァ > ヤルダバオートの小さな教会。
敬虔なシスターとそれを食いものにする強欲な神父
神聖な神の教えをまもるもの、それを良いことに利用するもの

少年はそんなとてもとても神聖な教会の聖堂でひざまづき両手を組み、祈りを捧げる。
神が――もしいるのならば

――どうか
――どうか、僕の卑劣な殺人で死んだ彼らに安らかな眠りを

吸血鬼は神の敵。神がそれを救うわけがない
だからこそ――少年はこのような穢れた教会で祈る
矛盾した彼らの安息の眠りを祈るにはこのような矛盾した教会のほうがちょうどよいのだろう
シスター達は忙しそうに掃除をし、時に好色で――若い男を好むようなシスターが祈る少年に目を細めてはいるが、祈りを続ける少年の邪魔をする聖職者は流石に今のところいないようで

カルヴァ > 任務もなく、特に急ぎの何かがない時は訓練以外はこうして祈りを捧げている。 もしくは同僚や孤児院の子の食事に1品加えるためのアルバイトだ。
せっかく神都にきた。ならば祈りを捧げる。勿論届くかどうかはわからないが、自分にできるのはこのぐらいだ。
何の罪もない、ただ王国で生きるだけの吸血鬼を殺して回るならばそれはきっと神様は許さないだろう

目を閉じ、静かに手を組み祈る。じっとマリア像の前におかれた彫像のように。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にカルヴァさんが現れました。
カルヴァ > 祈りが終わると、少年は立ち上がりシスターと神父に無言のまま会釈をして、踵を返す
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からカルヴァさんが去りました。