2022/10/13 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 美術館」にロブームさんが現れました。
■ロブーム > その美術館は、何の変哲もない普通の美術館に見える。
門構えは立派で、外の柱には彫刻が掘られている。
まるで神殿のような、という形容がぴったり似合う。
しかし、今この美術館には、事情通たちから密やかにささやかれる噂がある。
それは、二つ。一つは、この美術館に入った人間の中に、戻らなかった者がいるという噂だ。
そして、もう一つは、この美術館の中にいる"悪魔"に賭けを申し込めば、何でも願いが叶うという噂。
そして、それは事実である。
この美術館の持ち主は、悪魔。
美しい心を求め、堕とす悪魔。
もしも、美しい心を持つ者が訪れたなら――悪魔は現れるだろう。
賭けに乗るか、或いは訪れた美しき心を持つ者を、美術品として収集する為に。
■ロブーム > 無論、大多数の人間にとって、この美術館は普通の美術館だ。
有名な画家の絵も数点並ぶ、穴場と言える画廊。
先ほどの噂も、その手の怪談や陰謀論に詳しくない限りは耳に入らないであろう程度の、噂。
どんなに注意深くとも、その辺の美術館の事をわざわざ調べようとする人間は少数だ。
だからこそ――彼の狩場足りうるのだが。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 美術館」からロブームさんが去りました。