2022/10/07 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にネリさんが現れました。
■ネリ > 宵闇と静寂に包まれた大神殿の回廊に、カツリ、コツリとブーツの靴音が木霊する。
日中であれば多くの信徒や聖職者の行き交う広大な回廊を、一本の小さな燭台に灯された揺らめく明かりを手に一人の修道女が歩みを進めていた。
「 ............ 」
神聖都市に住まう一部の聖職者に持ち回りで課せられた、夜の大神殿の見回りの責務。
日頃身を置く小教会とは比べるべくも無い、広大な回廊を覆う夜の帳を照らすには、手にした燭台の明かりでは到底心許無く。
時折足を止めては僅かな視界のみならず耳を澄ませながら、周囲に不審な存在が居ない事を確かめるとまた靴音を伴い足を運んでゆく。
■ネリ > それから先も、木霊する靴音は不規則にしかし緩慢に。
宵闇に溶けるような黒い修道衣の裾をふわりと靡かせながら、揺らめく蝋燭の小さな明かりは次第に遠ざかり、やがては夜の帳と静寂の向こう側へと静かに姿を消していった―――
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からネリさんが去りました。